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ダブルレインボー(二重虹)
それは先日まるでスコールのような滂沱の雨が、突然降った夕刻のこと。
豪雨の後、急に空が至極暗くなり、次に夕刻にあるべき太陽の位置とは反対側の東の空に、大光源が発されるという、
“異変”のようなものを上空に感じ、ふと
「なんだろう…?」
と思い、何気なく空を見上げると──
思わず息を飲みました。
なんと、目前の東の大空いっぱいに、巨大な美しい光の弧(虹)が。
天空神がいよいよ降臨したのか…
一瞬にしてそのように思うほど、圧倒される光景が、そこにありました。
虹の光ゆえ、地上の辺り一面まで天と一つに融合されたような、神秘的で荘厳、幻想的な情景を映し醸し出していました。しかも──よく見ると、
虹が2つある!
ダブルレインボー(二重虹)です。
内側に強く光る主虹と、外側のやわらかな副虹。
その間に挟まれた中央の暗い空間は、アレキサンダーの暗帯(水滴反射光を含まない暗い帯)。
虹と暗帯のコントラスト色調が、これほど明確に表出する二重虹は、とても稀少。
ダブルレインボーは、霊的な成長や進化を象徴しています。
二つの虹(主虹が物質的な次元を意味し、副虹が霊的な次元を表す)は、
霊的世界が向きあうことを示し、それら二つの虹が組み合わさることは、
「生まれてきた、ほんとうの目的を果たすための最高の好機」
であり、次の次元への移行を示唆します。
昨年の晩秋に、長年の介護の末実母を見送るという経験をもちました。
この世でいちばん尊敬する存在でしたし、エネルギーや言葉をほとんど失い、暫くお休みをいただいた時期がございました。
時を経て、このダブルレインボーを見たとき
いま長年果たしたかったことをやりなさい
その声を、心静かな思いの中聴きました。
『徒然草』に、
「物言わぬは腹ふくるるわざなり」
(“主張すべきこと”をお腹に押さえ生きるのは心身によくない、の意)
の一節がありますが、
それは、他者に対してだけでなく、
自らに対しても同様に、生まれ生き続けた
真の目的や、願いを果たさぬ(主張しない)ままにしては、いけないと語っているようでもあります。
誰しも、諸事情や状況等ゆえにやり遂げられず、そのままになっていたこと、失敗、「心残り」や「しこり」があるものです。
でも。長い降雨のような試練の時があったからこそ、
その時期を糧とし、やり遂げる力とターニングポイントを得る。まさしく
「雨が降るから、虹が出る」(ハワイの諺)
なのでしょう。
あなたも今、
深く、きれいな虹を見ることができる好機かもしれませんよ。
楽しみながら。viva!^^☆
- 富樫 ユキ先生
- 2024年5月12日(日) 12:03:08