【タロットカード】タロットで読み解く偉人・有名人 1 【貴乃花親方】その1

【タロットカード】タロットで読み解く偉人・有名人 1 【貴乃花親方】その1

「タロット占い」で、歴史上の偉人や有名人について読み解いていきたいと思います。

第1回は、日本中が大注目のあの人、「貴乃花親方」です。

貴乃花親方(元横綱・貴乃花)は、父が元大関・貴ノ花、伯父が元横綱・若乃花(初代)という相撲一族に生まれました。

彼は兄の若乃花(三代目/花田虎上氏)とともに、父の率いる部屋に入門して、厳しい稽古を積みます。兄弟はともに周囲の期待にこたえ続け、ともに横綱にまで昇進しました。

特に貴乃花は大横綱として一世を風靡し、ライバルの横綱・曙とともに一時代を築きました。
優勝22回の大記録を打ちたて、国民的英雄の地位を確固たるものにしたことは、だれもが知るところでしょう。

2003年に引退してからは貴乃花部屋を開き、弟子たちの指導にあたっています。
同時に相撲協会の改革をうったえ続け、角界新世代のリーダーとしても注目を集めました。

こんな国民的スターの貴乃花親方ですが、何かとワイドショーを騒がせる人でもあります。

現役時代から兄や家族との不仲がしばしばニュースになりましたし、最近は相撲協会とのバトルも毎日のように報道されています。

特に相撲協会との関係では、弟子の起こした暴力トラブルで窮地におちいっている貴乃花親方。
良くも悪くも目が離せない「角界の大スター」について、タロットで見ていきたいと思います。

出典(TOP画像):写真AC

なぜ貴乃花親方は、相撲協会と徹底的に争ったの? 【吊られた男・逆位置】

【タロットカード】タロットで読み解く偉人・有名人 1 【貴乃花親方】その1

出典:ashinari.com

このテーマでタロットを切ったところ、「吊られた男」のカードが逆位置で出ました。
これは「徒労」を暗示しています。

つまり当時の貴乃花親方が、相撲協会への反逆に意固地になるあまり、努力が空回りし、多大なエネルギーを浪費してしまったということでしょう。

貴乃花親方は、もともと現・相撲協会理事長である八角親方とライバル関係にあり、協会の主導権をめぐって争いを続けてきました。

そんなところに、弟子の貴ノ岩が暴行被害を受けるという事件(注)が起きたのですから、貴乃花親方はいよいよ態度を硬化させました。
弟子を傷つけられた貴乃花親方に対し、世論は同情的で、後押しする声も多くあがりました。

しかし協会に対しあまりに頑なな対決姿勢を取る親方は、相撲界のなかで支持を広げることができませんでした。

結果、貴乃花親方は、それまで務めていた相撲協会の理事を解任されます。
その後行われた理事選挙でも当選することができず、協会幹部としての地位を失ってしまったのです。

吊られた男の逆位置が示すように、彼の戦いは徒労に終わってしまいました。
「弟子を守る」「相撲界の体質を改善する」といった、彼の志そのものは悪いものではないのでしょう。

しかし考え方に柔軟性がなく、各方面に敵を作ってしまう傾向もあり、上手な戦い方ができなかったと言わざるを得ません。

その結果、せっかくの努力も空回りしてしまったのでしょう。

協会相手の戦いに敗れたうえ、自分の率いる「貴乃花一門」でも求心力を低下させてしまったと言われています。

(注)貴ノ岩暴行事件
2017年10月、貴乃花部屋に所属する力士・貴ノ岩が、当時の横綱・日馬富士に暴行を受け、負傷した事件。日馬富士は事件の責任を取る形で引退した。

なぜ貴乃花親方は、相撲協会に頭を下げたの? 【力・逆位置】

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劣勢の中でも相撲協会との対決姿勢を崩さなかった貴乃花親方ですが、2018年の3月場所中に、思わぬ事態に見舞われます。

なんと親方の弟子である十両力士が、付き人に暴行するという事態が起きたのです。
これは親方にとって、非常に困った事態となりました。

そもそも彼は「相撲界の暴力体質の改善」をうったえて、協会と対決してきた経緯があります。

ところが自分の弟子が暴行の加害者になってしまったのですから、親方の主張は一気に説得力を失ってしまったのです。

その結果、貴乃花親方はこれまでの態度を一変、協会に対して全面降伏の姿勢を取りました。
理事長や他の親方衆に対してひたすらに謝罪し、これまでの態度を改めることを誓ったのです。

弟子がトラブルを起こしたとはいえ、なぜ貴乃花親方ほどの人が、こうもあっさり降参してしまったのでしょうか?

タロットカードの答えは「力」の逆位置でした。

このカードは正位置であれば一途な意志の力を暗示しますが、逆位置の場合は想いの挫折を示します。

つまり貴乃花親方は、弟子の暴行トラブルという事態を受けて、心が折れてしまったということになります。

貴乃花親方は信念の人であり、良くも悪くも強い意思を貫いてきた人物です。
よって普通であれば、多少のことで意志を曲げることはありません。

しかし今回は、自分の育ててきた弟子が暴行トラブルを起こしたことで、相撲界の改革を訴えてきた貴乃花親方の「信念」が、説得力を失ってしまいました。

信念の人・貴乃花親方にとって、その信念に傷がつくことは、まさに致命的でした。
よって彼は周囲が驚くほど、あっさりと協会に降参してしまったのでしょう。

協会と戦い続けた親方ですが、「信念の挫折」によって、心が折れてしまったと言えます。

次回も引き続き、貴乃花親方をタロットで見てまいります。

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