イースターをご存知?復活祭の由来について

イースターをご存知?復活祭の由来について

キリスト教で重要とされるのが「イースター」
その理由をご存知でしょうか?

信者なら常識かもしれませんね……。
日本ではなじみが薄いとされる「イースター」にスポットをあてましょう。

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イースターとは?

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「イースター」は日本語に訳すと「復活祭」です。
聞いたことぐらいはあるでしょう?

「イエス・キリスト」が処刑されたのは、諸説ありますが西暦30年の4月7日が有力とされます。

現在は西暦2018年ですから、およそ二千年も昔に処刑をされました。
その理由はユダヤ教体制の批判にあったのです。

十字架に磔(はりつけ)となった「お姿」は、さまざまなモチーフとなり今に伝わっていますね。

新約聖書のエピソードから抜粋すると、「イエス・キリスト」は処刑前に弟子たちへ「自身の復活」を説いていました。

処刑後のエピソードを追うと、多くの民衆が処刑3日目の日曜日に「イエス・キリスト」の姿を目撃した、とされています。

これはまさに「奇跡」でしょう。

キリスト教信者にとって、「イエス・キリスト」の復活には何物にも代え難い「すばらしい出来事」です。

よって、「イースター」を「クリスマス」以上に大切な日としているのですね。

また、ヨーロッパでは春を「お迎え」する大切な行事とされます。
冬の長いヨーロッパならではの考えかたが反映しているのでしょう。

太陽の光が徐々に強さを増し始め、長かった冬からの解放は人々の気持ちも解き放ったのです。

「復活」や「再生」など、ポジティブな気持ちが込められた「イースター」。
現代を生きる私たちも、思いをはせる必要がありそうですね……。

イースターの飾り付けと由来について

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「クリスマス」ならばイメージが湧くでしょうが、「イースター」には何をすればよいのでしょう?

ここは「イースター」の本場、ヨーロッパに倣う(ならう)のが近道です。

まず飾り付けから。
モチーフは卵とウサギ。

「なぜ、卵とウサギを飾り付けに利用するのでしょうか?」。

質問がよせられました。
さっそくお答えしましょう。

諸説あるのですが、有力とされるのは「復活」をあらわすため。

「卵のどこが復活なのでしょうか?」。
さらに質問がよせられたので、重ねてお答えしますね。

卵を机の上に置いてみましょう。
まったく動きませんよね。

古来のひとびとは、これを「死」と見立てたのです。

もちろん卵が死んでいないことぐらい分かるでしょうが、便宜上そのように考えました。

環境を整えれば、やがて殻(から)を破ってヒヨコがあらわれます。
これを「生」と考えれば、「復活」と結びつくのでは?

ウサギに関しても説明をしましょう。
こちらは多産に理由があります。

ウサギが豊穣(ほうじょう)のシンボルとして「豊かな生命」をあらわしたのです。

「蘇り(よみがえり)」と「豊穣」、これらがリンクする「復活祭」。
ヨーロッパの人々が待ち望むのも無理はありませんね。

来年(2019年)のイースターはいつ?

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今年(2018年)のイースターは4月1日ですから、すでに終了しました。
来年(2019年)のイースターはいつでしょうか?

「クリスマス」であれば12月25日と決まっています。
しかし、「イースター」は毎年日付が変わるのです。

その理由は、「イースター」を定める方法が複雑だから。
具体的に説明しましょう。

定義づけされているのは、「春分の日の後にくる満月からみて、最初の日曜日」。
どうでしょうか?

すぐには分かりませんよね……。

2019年の「春分の日」をみましょう。
3月21日が該当しますから、ここから最初にくる満月の日をさがしてください。

すると、4月19日が該当することに。
この日は金曜日。

ということは、最初の日曜日は2日後の21日となるのです。

ようやく「イースター」にたどりつきました。

まとめます。
2019年は4月21日が「イースター」です。

2018年の「イースター」が4月1日だったことを考えると、20日以上のズレが生じますね。

おさらいですよ。

「イースター」のキーワードは「春分・満月・日曜日」の3つ。
これらを認識すれば、簡単に導けます。

イースターの過ごしかた

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「イースター」を迎えるにあたって、どのように過ごせばよいかお分かりでしょうか?
キリスト教徒に聞くのが一番ですね。

それによると、過ごし方は「クリスマス」と類似しています。

具体的に記載しましょう。
家族で「ごちそう」をいただきながら過ごすのです。

また、卵を利用した料理が並ぶのも特徴と考えてください。
復活を意味する卵は「イースター」の主役。

ヨーロッパでは重要な意味をもつ日ですから、祝日として設定されます。

1週間以上の大型連休で商店も休みです。
アジア地域からの旅行者は注意が必要でしょう。

教会では「イエス・キリスト」の復活を祝い、「ミサ」とよばれる礼拝の儀式をおこないます。

「イースターのミサ」は教徒にとって特別な意味をもち、厳かな雰囲気が教会全体を包むのです。

もし、参加する機会があるならば、意味をしっかりと理解したいもの。
いい加減な気持ちは許されませんよ。

まとめ

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「イースター」について解説をしました。

理解してほしいのは「イースター」が「復活・豊かな生命」を示唆する祭典であること。
身近な存在として感じられませんか?

日本でも、「ハロウィン」のように市民権を得る日がくるかもしれませんね。

ただし「大騒ぎ」は慎みましょう。
静かに家族で過ごすことが大切ですよ。

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