自分らしく生きるには？子供時代の振り返りと「禁止令」の解除について

人は常に不安と恐怖の中でもがき苦しみながら、今日も健気に生きています。

そんなあなたにこそ、生きる歓びを掴み取ってほしい…

親子関係、夫婦関係、ママ友との付き合い方、仕事上の人間関係、恋愛に絡む様々な人間模様…

悩みこそ人それぞれですが、一生の中で何度も繰り返されるのが人生です…

人生の悩みと心の在り方について

自分自身、人生を振り返ってみて、本当に辛いことが多かったなぁ～と、つくづく思います。

昔の私は、人の言葉や表情、仕草に、「何か意味があるのでは？」と、深読みし過ぎてしまい、いつも不安な気持ちで悩んでいました。その頃のことを、このコラムを書きながら、しみじみ思い出してしまいました。

人は、自分でどうする事も出来ない環境にいるとき、周りに誰も分かってくれる人がいないと、とてつもなく深い孤独感からくる不安や恐怖に、心が引き裂かれそうになる時があります。

「今は立ち止まってゆっくり考える時期なんだ」と自分に言い聞かせようとしても、どうすることもできなかった過去…

しかし、いろいろ学んでいく中で、自分自身に目を向け、親との関係性を客観的に考えられるようになった時、少しずつ心に変化が表れ始めました。

同時に、新しい気付きが少しずつ増えて来ると、以前のように悩むことが少なくなっていき、すぐに気持ちを切り替えることが出来るようになったのです。

恋愛、結婚、仕事などのあらゆる人生の悩みを解決するための方法。それは…

過去の自分と向き合い、あなたの人生を抑圧している潜在意識の『禁止令』を解いてあげることだと思います。

当たり前のように生活を送ってきたのに、なぜか自分らしく生きられない…

言いたい事があるのに、口に出す事ができずに我慢ばかりしている…

人と話していても、相手を優先し過ぎて気がつかないうちに精神的ストレスを抱え込み、心身ともに疲れる…

という方は案外多いですね…

世の中には、偶然というものはありません。私たちの心の在り方と言うか、捉え方もそうです。

子供の潜在意識に蓄積される経験

人が自分の心の中に『禁止令』を作り出してしまうのには、ハッキリとした原因があります。

その大きな原因として、生まれながらに両親から引き継いだ気質と、大人たちから刷り込まれた考え方というものが挙げられます。

「〇〇をすべき」または、「こうしなければいけない」という考えに囚われ過ぎてしまった自分自身の心の問題でもあるのです。

大人との会話が途切れた時、子供は相手の表情や仕草などから、じわじわと、時には強烈に無言のメッセージを感じ取り、そこで正しいと思い込んだものが、潜在意識の中へ中へと蓄積されていきます。

幸か不幸かは別として、その時の経験が基礎となって今の自分を形成し、現在、この瞬間を生きているのです。

その事に私たち一人一人がしっかりと向き合い、原因を理解した上で、どうすれば良いのか出した答えを実践に移し、自分の心を繰り返し微調整しながら成長していかなければなりません。

そうする事で初めて、この世の生き辛さから抜け出す為の道を作る事ができるのです。

なぜこのような話をするのかと言うと、鑑定をご利用されるご相談者さまには、この前提をしっかりと理解された上で、私ども占い師からのアドバイスを受け止めていただきたいからです。

その意識を共有していない場合、鑑定結果を理解する間もなく、拒否反応を示すご相談者さまが少なからずいらっしゃいます。

「今彼は、私のことをどう思っていますか？」とか…

「これから先、彼とうまくやっていけますか？」とか …

「彼とまた復縁出来ますか？」など…

例え、鑑定結果が出たとしても、それは自分の中での答え合わせに過ぎず、ただ不安を消そうとするだけのもので、そこに答えを求めてはいけないと思うのです。

彼とうまくやっていくためには何が必要で、何を考え、何をしなければいけないのかという事に目を向けて学ぶ心で、ご相談いただきたいのです。

なぜ彼とうまくいかないのか？なぜすぐ喧嘩ばかりするのか？といった事には、必ず理由や原因があります。

彼との会話の中で「何があったのか？何を最初に言ったのか？」 などを思い出しながら、お互いに悪い所が無かったのか？を冷静に話すことが出来るようになれば、お互いに理解し合い、信頼できる関係になれることを、知って欲しいと思います。

躾が生み出す『禁止令』という名の悪循環

なぜ、人間関係に問題を抱えているのか？なぜ、自分に自信がないのか？なぜ、すぐに人の事を批判して怒ってしまうのか？

これらの大きな原因として、親の育て方に問題があるのは勿論の事、その他の大人や友達からの影響も関係しています。それらが認知の歪みとなって、今の私たちの生き方へと繋がっていきます。

例えば、支配的な親の下に育つと、子供は消極的で物事に対して依存しやすく、逆に過保護に甘やかすと、いつまでも子供っぽいとか、臆病であったり、わがままであったり、反抗的になるケースが多いと言われています。

そして、無視されたり拒否されて育つと、神経質だったり、非行に走り冷淡になりやすい傾向があります。

行き過ぎた躾(しつけ)も、行き過ぎた愛情も、常態化していれば、子供は無意識の内に自分を抑圧してしまうようになるのです。

これが潜在意識における『禁止令』のやっかいな所です。

潜在意識に禁止令が掛かっていると、自分の中の女性性や男性性を抑圧してしまいます。

さらに別の禁止令が掛かってしまうと、せっかく努力が実を結ぼうとしても、不安や居心地の悪さから心の歯車が狂ってしまい、成功を目前にしてドミノ崩しのように破滅への道を辿ってしまうのです。

たとえ冗談であっても、

「あんたなんか生まれてこなければ良かったのに…」
「あなたのせいでこうなったのよ…」

というような心無い言葉を子供に浴びせたりすると、その子は健気にも、

「自分は生まれてこない方が良かったのだ」

と、自分を全否定しながら生きるようになってしまいます。鬱になる人や自殺願望のある人などは、子供の頃にこういう傷を心に受けて育ったケースが多いと言われています。

結果的に潜在意識の中に自発性や主体性が閉じ込められてしまい、受け身の人生を送る事になってしまうのです。

自分らしく生きるためには…

「〇〇しなさい」「〇〇した方が良い」「〇〇であるべき」という親からのメッセージを受けると、子供は「それ以上、考えるな」という禁止令を自分の潜在意識に掛けてしまいます。

親の言うようにしなければと、自分に言い聞かせて生きるので、自分の本心とは違う人生を歩むこととなります。

私も幼少期に親に対して反抗的な態度をとると、よく母親から「言うことを聞きなさい！」ときつく言われたものです…自分に禁止令を掛けていたんですね…

この禁止令に、「嘘をついてはだめ」ですとか「頑張って勉強しなさい」といった別の禁止令が組み合わさった場合、その人の人生は型にはめられた狭い一本道と化してしまいます。悲しいですね…

反対に禁止令の掛かっていない人は、成功する道を自然と進むことになります。自分が納得できない命令には決して服従しません。幸せですね…

躾（しつけ）のつもりで子供に課した様々な禁止令は、将来的に子供の選択肢を奪うばかりか、いくら頑張っても努力が報われることなく、最終的に得られるものは小さなものとなってしまう事でしょう。

このコラムを読んで頂いた皆様へ、自分の子供時代を思い出してみてください…
そして、もし不幸にも何かしらの禁止令が掛けられていたなら、早く解き放って頂きたいと思います。

親に暗示を掛けられたままの人生なんて、本当のあなたの人生でないのですから…

私の経験と知識が少しでも、あなたのお役に立てば幸いです。

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占い師インタビュー：M.MIDORI先生