皆さんは、「チャネリング」と呼ばれる占術をご存じですか？
西洋占星術、手相占い、タロット占いなど、この世の中には数えきれない種類の占いが存在しますが、「チャネラー」（チャネリングを行う人）の第六感を駆使するチャネリングは、伝統的なその他の占いとは一線を画します。
チャネリングを活用すれば、人類が未だに到達していない「宇宙の真理」に触れることすら可能だといわれているのです。
この記事では、「チャネリングとは何か」を深掘りしつつ、その魅力や歴史的背景、さらには、世界的に有名なチャネラーなどを紹介します。
チャネリングの歴史的背景
チャネリングとは、特殊能力を持つチャネラーを通じて、人知の及ばない「超越的な存在」と交信を行う手法です。より端的に表すと、「高次元の周波数にチャンネルを合わせる」といった意味になります。
そのチャンネルが繋がっている先は、あなたの「守護霊様」かもしれませんし、何万光年と離れた宇宙の彼方で、高度な文明を築いた「異星人」かもしれません。あるいは、「神」と呼ばれるような存在に繋がることも…？
ここからは、チャネリングが大きな支持を集めるようになった歴史的背景を解説します。
チャネリングの歴史的背景①：セスは語る
チャネリングの原点は、1972年にアメリカで出版され、当時大きな話題を呼んだ世界的ベストセラー、『セスは語る』にあるといわれています。
本の内容は、チャネラーのジェーン・ロバーツを通じて、「セス」と呼ばれる高次元の存在から受け取ったメッセージを、夫のロバート・Ｆ・バッツが口述筆記でまとめたものです。
セスとして語るジェーン・ロバーツとそれを記録するロバート・F・バッツ 参考画像：セスの学びのセンター
肉体を持たないセスは、「多元的宇宙」や「魂の仕組み」、さらには「宗教の本質」などについて、精神世界の視点から、さまざまなメッセージを人類へと伝えました。
それらの多くは、人々の魂を「ハイヤーセルフ」（高次元の自分自身）へと導くための、示唆に富んだ内容です。以下、『セスは語る』より一部引用します。
自身の体内には無数の細胞があるにもかかわらず、あなたがたはその肉体を単体と呼び、自己の所有物であると考えます。確かに肉体は内から外まで、あなた自身によって形づくられたものです。しかし、「生きた構成要素」で肉体を築いているのであって、その究極の最小粒子にさえも息づく意識があるのです。
（中略）
そして個々の意識には、それぞれの目的、能力、および可能性があるのです。こうしたことからもおわかりのように、あなたという存在には際限というものがありません。あなたであるその魂あるいは〈存在〉が、みずからを囲い込み、真の自由を否定するような境界を、どうして設定できるでしょう。
『セスは語る』より
セスの教えには、人生を大きく変える可能性を秘めた、ポジティブな言葉が溢れています。『セスは語る』はチャネリング本の原点であるのと同時に、現在のスピリチュアル界にも大きな影響を与えているのです。
チャネリングの歴史的背景②：ニューエイジ運動
『セスは語る』が大衆の支持を集めた大きな理由の一つとして、20世紀後半にアメリカで一大ムーブメントとなった「ニューエイジ運動」の台頭が挙げられます。
1969年に開催された音楽祭「ウッドストック・フェスティバル」をはじめとして、若者層を中心に形成された「対抗文化」（カウンターカルチャー）が、当時のスピリチュアルブームを支えていました。
ウッドストック・フェスティバルに参加する若者たち（1969年） 参考画像：This photo was taken near the Woodstock music festival on August 18, 1969. is licensed under CC BY 3.0
ニューエイジ運動とは、アメリカの価値観を根本から見直し、キリスト教の世界観とは違う新しい文化を探求する動きです。その一環で、「輪廻転生」などといった仏教の教えが急速に広まり、西洋における「禅ブーム」にも繋がりました。
ニューエイジ思想を支持する多くの人たちによって、ヨガや瞑想の集会が頻繁に行われるようになり、その潮流に乗って『セスは語る』も好意的に受け入れられたのです。
ニューエイジ思想のフェスティバルで瞑想するグループ（1992年） 参考画像：Meditation circle, Snoqualmie Moondance festival. In background, a stage with elaborate tie-dye decoration, setting up for the next performance. is licensed under CC BY-SA 3.0
「チャネリング（channeling）」という名称は、『セスは語る』の中では使用されていません。この言葉は本来、「チャンネル（channel）」の動名詞ですが、「〜に水路を開く」といった意味でも用いられます。
「高次元への経路を開く」というニュアンスで、ニューエイジ運動の参加者たちが使用したことにより、チャネリングという名称が定着したと考えられています。
チャネリングの歴史的背景③：水瓶座の時代
20世紀後半に隆盛を極めたニューエイジ運動ですが、その背景には、西洋占星術の思想が色濃く反映されています。
西洋占星術の世界では、キリスト教の誕生以来、2000年近く続いた「魚座の時代」が、西暦2000年を境に「水瓶座の時代」へ移行すると考えられていました。
1969年、コーラスグループのフィフス・ディメンションが、水瓶座の時代をテーマにした『輝く星座/レット・ザ・サンシャイン・イン』という題名のシングルを発表しています。
『輝く星座/レット・ザ・サンシャイン・イン（Aquarius / Let the Sunshine In）』
この曲は、6週連続で全米1位の大ヒットとなり、グラミー賞最優秀レコード賞なども獲得しました。以下、曲中より歌詞の一部を引用します。
When the moon is in the Seventh House
月が第7ハウスにあるときAnd Jupiter aligns with Mars
木星が火星と一直線に並ぶときThen peace will guide the planets
平和が惑星を導きAnd love will steer the stars
愛が星を導くThis is the dawning of the age of Aquarius
これは水瓶座の時代の幕開けである。The age of Aquarius
水瓶座の時代Aquarius Aquarius
水瓶座 水瓶座『Aquarius / Let the Sunshine In』より
ベトナム戦争を体験し、閉塞感が漂っていた当時のアメリカ社会に、「水瓶座の時代」というキーワードはすんなりマッチしました。ニューエイジ運動の精神的支柱として、大きな役割を担っていたのです。
チャネリングの基礎知識
ここからは、チャネリングの基本的な知識について解説していきます。
チャネリングにはどういった種類がある？
チャネリングの手法には、いくつか種類があるといわれています。これより、代表的なチャネリング法を3つ紹介します。
コンシャスチャネリング
コンシャスチャネリング（意識型チャネリング）とは、意識を完全に保った状態で高次元の存在と交信を行う手法です。
電話占いなどでチャネリングによる鑑定を行っている占い師の多くは、基本的にこの手法を採用しています。意識がハッキリしているので、セッション中に自分でメモを取ることも可能です。
唯一の難点は、意識がある状態ゆえに、集中力を保つことが至難の業ということです。ですが、雑念を捨てる練習を重ねることで、継続力を高めることは可能でしょう。
セミコンシャスチャネリング
セミコンシャスチャネリング（半意識型チャネリング）とは、意識が半分眠った状態で、高次元の存在と交信を行う手法です。
交信内容はほとんど記憶に残るといわれていますが、意識に薄い膜がかかったような状態になるため、セッション中にメモを取ったりすることは難しいかもしれません。
意識を完全に保った状態よりも深い領域で、高次元の存在にコンタクトを取ることができます。熟練した占い師は、状況に応じてコンシャスチャネリングとセミコンシャスチャネリングを自由に切り替えることができるといわれています。
フルトランスチャネリング
フルトランスチャネリング（非意識型チャネリング）とは、意識が全くない状態で、高次元の存在と交信を行う手法です。
高次元の存在に肉体を完全に預けることで、さまざまなメッセージを受け取りますが、セッション中の記憶はいっさい残らないため、何らかの手段で交信内容を記録する必要があります。
ただし、チャネラー自身が受信機となって、高次元の存在が直接メッセージを発信している状態になるため、得られる情報の精度は非常に高いといえるでしょう。
チャネリングとリーディングの違いは？
チャネリングと非常に似ていることから、混乱を招きやすいのが「リーディング」と呼ばれる手法です。「リーディング（reading）」とは、読んで字の如く「情報を読み取る能力」を意味します。
リーディングは幅広い場面で用いられます。例えば、対象者のオーラや守護霊の状態を読み取ったり、タロットカードやオラクルカードに現れた絵柄などから情報を読み取ることもあります。
オラクルカードリーディングでは、天使や妖精などといった高次元の存在からメッセージを読み取ることがあるので、そういった意味では、リーディングもチャネリングの一種といえるかもしれません。
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ただし、『セスは語る』のようなケースにおいては、チャネラーの意思とは全く関係なく、高次元の存在がさまざまな情報を発信しています。
少なくともフルトランスチャネリングの状態は、情報を読み取る力を必要とするリーディングとは、明らかに条件が異なるといえるでしょう。
チャネリングが「受け取る能力」に重きを置くのに対して、リーディングは「読み取る能力」重視。このように覚えておけば問題ないのではないでしょうか。
チャネリングを学ぶ方法はある？
チャネリングを学ぶには一体どうすればいいのか、気になっている人もおそらく多いことでしょう。西洋占星術や風水などといった伝統的な占いと比べると、チャネリングは情報が少なく、ベールに包まれた印象があるのは確かです。
そういった背景事情もあって、「チャネリングは、先天的な資質に恵まれた人だけが使用できる能力」と考えている人も少なくありません。
生まれつき才能を持っているチャネラーも当然いますが、世界的に有名なチャネラーでも、幼い頃は霊的なものに全くといっていいほど馴染みがなく、大人になってから才能を開花させたという事例はあります。
そういった意味では、「きっかけさえあれば、チャネリングは誰にでも習得が可能である」といえるでしょう。
民間の団体が、通信講座などで認定している「チャネリング資格」というものも、世の中には存在します。もちろん、資格がなくてもチャネリングを行うことは可能ですが、学ぶきっかけを探している人には、選択肢の一つとなるかもしれません。
チャネリングの魅力的な効果3選
ここからは、チャネリングの魅力といえる代表的な効果をいくつか紹介していきます。
チャネリングの効果①：アカシックレコードにアクセスできる
宇宙の始まりは138億年前といわれていますが、人類は誕生からわずか20万年しか経っておらず、私たちが通常知り得る事象には限界があります。
もし仮に、宇宙の誕生から現在に至るまで、さらには、未来に起きることも含めて、あらゆる情報が蓄積されている図書館のような場所があれば、人類の文明レベルは劇的に向上するでしょう。
高次元に存在するとされる「アカシックレコード」がまさにそれです。アカシックレコードは、その性質から「宇宙のデータベース」と表現されることもあります。
チャネリングを活用すれば、宇宙のあらゆる情報が記録されているアカシックレコードにアクセスすることが可能だといわれているのです。
無意識の内にチャネリングを行い、アカシックレコードにアクセスしていた可能性がある偉大な発明家が、ニコラ・テスラです。
ニコラ・テスラ（1856年～1943年）
交流電源のシステムを発明したことで有名なニコラ・テスラですが、「フリーエネルギーを密かに開発していた」などという都市伝説のような話も含め、数々の逸話が残されている人物でもあります。
ニコラ・テスラは、新しい装置や数式を考える際、それらの仕組みを三次元のイメージとして脳内に思い描き、自由に操ることができたといわれています。
その人並み外れた才能から、「アカシックレコードにアクセスしていたのでは？」とささやかれるのも無理からぬ話ですが、その噂を裏付ける言葉を、ニコラ・テスラ自身が残しているのです。
わたしの脳は受信機にすぎない。宇宙には中核となるものがあり、わたしたちはそこから知識や力、インスピレーションを得ている。わたしはこの中核の秘密に立ち入ったことはないが、それが存在するということは知っている。
ニコラ・テスラ
没後半世紀以上が経過しているにも関わらず、ニコラ・テスラのミステリアスな人物像は、人々の心を惹きつけてやみません。
チャネリングによって、アカシックレコードにアクセスすることができるようになれば、これまで謎だった疑問の答えが見つかるかもしれませんね。
チャネリングの効果②：引き寄せの力が高まる
チャネリングの経験を重ねていくことで、潜在意識にアクセスすることが容易になります。
潜在意識には、人間のポテンシャルを最大限に引き出す力があり、思考を現実のものとする「引き寄せの法則」とも深い関わりがあるとされています。
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引き寄せとは、つまるところ「自分を信じる力」ですから、さまざまな情報が溢れるネット社会と違って、個人の感性のみで物事を判断する頻度が高かったであろう遥か昔の方が、引き寄せの力は強くはたらいていたかもしれません。
世界中に数多く存在する「いにしえの伝説」からも、チャネリングによる引き寄せを彷彿とさせるエピソードを探すことはできます。
例えば、旧約聖書の『出エジプト記』で語られているモーセの海割りなどもその一つです。
『十戒を持つモーセ』（グイド・レーニ作） 参考画像：Guido Reni – Moses with the Tables of the Law – WGA19289
モーセは、シナイ山の頂（いただき）で神の啓示を受け、ヘブライ人を約束の地へと導くために生涯を捧げたとされています。
モーセが実在の人物だとすると、神との対話を通じて歴史に残る偉業を成し遂げた彼の能力は、チャネリングそのものだと考えることができるのではないでしょうか？
さすがに「海を真っ二つに割った」という話は、にわかには信じがたいかもしれませんが、それに近い現象は科学的に起こり得るということが、近年の研究で明らかになっています。
モーセの海割りを再現できる可能性が高いのが、「ウインドセットダウン現象」です。
ウインドセットダウン現象とは、潟湖(せきこ)と呼ばれる、湾の一部が外海から隔てられた浅い湖で見られる気象現象です。非常に強い風が水面に吹きつけることで起こるといわれています。
研究者は、モーセが奇跡を起こしたのが実際には「紅海」でなく、「タニス湖」と呼ばれる、ナイル川デルタの北東部に位置する潟湖だったのではないかと推察しました。
そこで、数千年前の湖の状態を数値化したコンピュータモデルを作成し、東からの強風を再現したところ、ウインドセットダウン現象によって湖の水が西側へと追いやられた結果、「道ができることが確認できた」といいます。
モーセの海割りが、もし仮に事実だとするならば、神の啓示を信じるモーセの揺るぎない心が、奇跡を引き寄せたといえるのではないでしょうか。
チャネリングの効果③：魂の覚醒効果がある
チャネリングには、魂の覚醒を促す効果があります。高次元の存在とセッションを重ねるにつれ、自分の中に眠る霊性を高めることができるでしょう。
チャネリングを通じてスピリチュアルに目覚めた人物として有名なのが、ニューエイジ思想の旗手としても知られる、女優のシャーリー・マクレーンです。
シャーリー・マクレーン（1934年4月24日 – ）
シャーリー・マクレーンが自らの魂を覚醒させていく過程は、『アウト・オン・ア・リム』という自伝小説の中でも語られています。
この小説は、1983年に出版され、全米で300万部を超える大ベストセラーとなりました。タイトルに込められた意味は、「木の上の果実を取るには、リスクを冒して枝の先までいく必要がある」ということです。
シャーリー・マクレーンは、霊媒師ケビンのチャネリングによって自らの前世を知らされ、「人は誰しも精神世界で宇宙に繋がっている」ということを確信しました。
さらには、ペルーのアンデス地方で大自然に囲まれながら瞑想している最中に、幽体離脱を体験したといわれています。
『アウト・オン・ア・リム』は映画化もされ、当時大きな話題となりましたが、キリスト教的な価値観とは異なる部分があったため、世論の一部からバッシングを受けることもありました。
TVのインタビューで、アナウンサーから輪廻転生について否定的な見解が述べられた際、シャーリー・マクレーンはこのように答えています。
輪廻転生なんてアジアではとっくの昔から信じられているわよ。
全世界の20億人は信じて、残りの10億人が信じていないだけよ。
シャーリー・マクレーン
それまで慣れ親しんできた固定観念を手放し、新たな価値観を受け入れることは、西洋人のシャーリー・マクレーンにとって、葛藤を伴うものであったかもしれません。
彼女は魂の旅路を歩み続けた結果、木の上の果実を取ることができたといえるのではないでしょうか。
世界的に有名なチャネラー3選
最後に、チャネリングに興味がある人なら、おそらく誰でもその名前を耳にしたことがある、世界的に有名なチャネラーを3名紹介します。
有名なチャネラー①：ジェーン・ロバーツ
ジェーン・ロバーツ（1929年～1984年） 参考画像：セスの学びのセンター
『セスは語る』の著者として、世界的に有名なジェーン・ロバーツは、80年代のチャネリング・ブームを支えた人物の一人です。
3歳のときに両親が離婚し、病気の母と恵まれない環境で過ごした彼女の精神性に大きな影響を与えたのは、ネイティブ・アメリカンの血を引く祖父でした。
その後、経済的な事情からカトリックの児童養護施設で過ごしたジェーン・ロバーツは、やがて詩の才能を開花させ、奨学金でスキッドモア大学に通いました。
1954年にロバート・F・バッツと結婚した彼女は、1963年9月の夜、自宅で詩を書いている最中に、人生初のチャネリングを体験したといわれています。その時の状況を、ジェーン・ロバーツはこのように表現しています。
急進的で新しいアイデアが私の頭の中に雪崩のように、ものすごい勢いで飛び込んできました。
あたかも物理的な世界が本当にティッシュペーパーのように薄く、無限の次元の現実が隠されているかのようでした。
そして、大きな破裂音とともに、そのティッシュペーパーは突き破られました。
ジェーン・ロバーツ
チャネリングの最中、彼女は自分の意識が肉体から離れていくような感覚を覚え、同時に、外部からやってきた何者かの観念によって精神が満たされていくのが分かりました。
また、夫のロバート・F・バッツから見たトランス状態のジェーン・ロバーツは、口調や態度などが普段とはまるで別人だったといいます。
彼女がこの世を去るまでに、数多く残された「セス」とのセッションに関する著書は、作家のマリアン・ウィリアムソンをはじめとして、各界の著名人にも大きな影響を与えました。
有名なチャネラー②：エドガー・ケイシー
エドガー・ケイシー（1877年～1945年） 参考画像：Edgar Cayce in October 1910, when this photograph appeared on the front page of The New York Times.
エドガー・ケイシーは、世界三大予言者と評されることもある人物です。幼少期から妖精や死者の霊などを幻視し、生まれつき突出した霊能力を持っていたといわれています。
24歳のときにリーディング能力が発現し、エドガー自身が患っていた治る見込みの低い病を、リーディングで治癒することに成功したという逸話が残されています。
それ以降、生涯を通して実に1万4000件以上ものリーディングを行い、難病に苦しむ人々に救いの手を差し伸べました。彼が提唱した「エドガー・ケイシー療法」は、現在でも多くの医療関係者たちから高く評価されています。
スピリチュアルと医学の垣根を越えて、患者の気持ちに寄り添う彼の真摯な姿勢は、医療の道を志す人たちにも大きな刺激を与えたことでしょう。
有名なチャネラー③：ダリル・アンカ
ダリル・アンカは、ハリウッド映画の特殊効果デザイナーとして、数々の有名作品を手掛けた経歴を持つ人物です。1973年にUFOを目撃したことをきっかけに、チャネリングの才能に目覚めました。
集合意識生命体「バシャール」とは？
地球から約500光年離れた場所にあるといわれる、オリオン座近くの惑星エササニに住む、集合意識生命体の「バシャール」と、ダリル・アンカはチャネリングでコンタクトを取ることができます。
バシャール（bashshār：بَشَّار：「福音を伝える者」の意）という呼び名は、ダリル・アンカの血筋を見抜いた集合意識生命体が、アラビア語にちなんで名付けました。
複数の意識が合わさり、一つの生命体として存在しているバシャールは、肉体を持たないため物理的にその姿を見ることはできないといわれています。
バシャールが伝える「ワクワクの法則」
バシャールは、人類にメッセージを伝える際に、以下の2つの言葉を好んでよく使います。
「exciting（興奮する、ワクワクする）」
「synchronicity（シンクロニシティ）」
シンクロニシティとは、心理学の三大巨匠と呼ばれる精神科医のカール・グスタフ・ユングが提唱した「意味のある偶然の一致」を指す概念です。
この2つの言葉について、バシャールの考え方をよく表している興味深いエピソードがあるので紹介します。
とあるチャネリングのグループ・セッションで、株式取引を10年以上続けているという女性に対し、「あなたは本当は何をしたいのか？」とバシャールは問いかけました。
女性は「人々が健康に目覚めるような活動をしたい」と答え、それを聞いたバシャールは、彼女にとても重要なメッセージを伝えました。その中から一部引用します。
あなたが「一番」ワクワクすることを「まず最初に」やることが大事なのです。
それが次に進む原動力となり、他のワクワクを全て束ねる原理となり、そして、シンクロニシティを通じて、次に何をすればいいのかもわかるのです。
（中略）
以前にも言いましたが、これは完全にすべてを網羅した法則なのです
バシャール
例えば、「お金持ちになりたい」「権威や名声を得たい」と夢見ている間は、宝くじを初めて買ったときのようなワクワク感を味わえるかもしれませんが、その願望は、一歩間違えれば深刻なストレスを引き起こしかねないものです。
結果に一喜一憂しだすと、純粋な心は次第にその輝きを失ってしまいます。夢が「目標」と化した時点で、本当のワクワク感からは遠ざかってしまうでしょう。
だからといって、「自分の夢を諦めるべき」と言っているわけではなく、夢は夢として持ち続けながらも、結果に執着せずに、今この瞬間にワクワクできることを追い求めることが大切だとバシャールは伝えているのです。
そうすることでシンクロニシティが起こり、必然的に自分が進むべき道を見つけることができる。これこそが、バシャールが提唱している「ワクワクの法則」なのです。
まとめ
いかがでしたか？今回はチャネリングの魅力について、少し深掘りしながら解説しました。
人生をより豊かにするために、何を原動力にするかは人それぞれ違います。ですが、チャネリングやスピリチュアルに興味がない人でも、バシャールやセスの言葉から、多くを学ぶことができるはずです。
バシャールの言葉を借りるなら、最終的に「ワクワク感」に繋がるような生き方を心掛けることで、未来はきっと今より明るく輝くのではないでしょうか。
ここまでお伝えした内容で、少しでもワクワクを感じていただけましたら幸いです。
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