初対面の相手に対して、なぜか昔からの友達みたいな感覚を覚えたことはありませんか？
あるいは、本能的に惹かれる人に出会い、相手の人間性や境遇などを知るにつれ、意外なほど自分と共通点が多いことに驚いたという経験はありませんか？
もしも、そういった出会いに運命的なものを感じているとするならば、その人は、あなたにとっての「ソウルメイト」かもしれません。
この記事では、「ソウルメイトとは何か」を解説します。また、記事の最後の方では、気になる人が自分のソウルメイトかどうかを確かめる簡単な診断テストを紹介しています。
ソウルメイトとは？言葉の由来や特徴を解説
まずは、ソウルメイトという言葉の由来や特徴などについて解説していきます。
「ソウルメイト」という言葉の由来について
「ソウルメイト」という言葉をそのまま直訳すると、「魂の伴侶」という意味になります。しかし、男女の恋愛関係を表す言葉とは微妙にニュアンスが異なるかもしれません。
言葉の由来を紐解けば、ソウルメイトはなぜお互いに惹かれ合う関係性なのか、自ずと答えが見えてくるかもしれません。
「ソウルメイト」の由来とされる神話
ギリシャ神話にこのような話があります。人間はかつて、4本の腕と4本の脚を持った、両性具有の球体人間でした。これらの存在は「アンドロギュノス」と呼ばれていたそうです。
アンドロギュノスを描いた中世の絵 参考画像：An illustration of a hermaphrodite from the Aurora consurgens.
アンドロギュノスはとても力が強く、神々に対して挑戦的だったため、最高神ゼウスの逆鱗に触れることとなり、ついには2つに引き裂かれてしまったといいます。
その結果として、人間は分離した自分の片割れを探す旅に出ることを余儀なくされました。
この神話で語られるアンドロギュノスが、ソウルメイトの由来だと考えられているのです。
ですから、ソウルメイトはもともと「自分と1つの存在」と考えることができます。
「ソウルメイト」という言葉を最初に使用した人物
「ソウルメイト」という言葉を最初に使用したのは、イギリスのロマン派詩人として有名なサミュエル・テイラー・コールリッジといわれています。
知人の若い女性に宛てた手紙の中で、コールリッジ自身の結婚に対する考え方を説明するための象徴的なキーワードとして使用されました。
サミュエル・テイラー・コールリッジ（1772年 – 1834年） 参考画像：Samuel Taylor Coleridge from a drawing by G. R. Leslie R.A.
コールリッジは「結婚生活で幸せになるにはソウルメイトを持たなければならない」と書き綴っています。しかし、コールリッジの実生活に目を向けると、彼とその妻であるサラ・フリッカーとの夫婦関係は破綻していました。
コールリッジは親友の強い勧めでサラと結婚したため、恋愛感情ははじめからなかったともいわれています。そのような事情があったからこそ、魂レベルで共鳴できる人生の伴侶に憧れを抱いていたのかもしれませんね。
ソウルメイトの特徴やスピリチュアルな意味について
シンガーソングライターとして数々の名曲を生み出し、ここ最近、シティポップの流行によって、世界的にも注目が集まっている竹内まりやさんが作詞した「ソウルメイトを探して」という曲があります。
日常風景の何気ない描写によって、ソウルメイトの特徴を巧みに表現した一曲です。以下に歌詞の一部を引用します。
会えばいつもお互いに 悩みごと聞き合う仲だった
でも男だとか女とか 越えてるふたりだった
恋がうまくゆかなくて 心ふさぐ時には
あなたの笑顔に救われて 遅くまで引きとめてばかり
竹内 まりや『ソウルメイトを探して』（1999年）より
この歌詞が示しているように、ソウルメイトとは、通常の人間関係よりも強い心の絆で結ばれた相手であり、深い癒しや明日への活力を届けてくれるような存在を指します。
「運命の人」と表現されることもありますが、ソウルメイトは必ずしも男性・女性の組み合わせに限定されません。また、恋愛関係に発展しないことも多々あるといわれています。
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その他に、ソウルメイトの特徴としてよく挙げられるポイントを以下にまとめました。
ソウルメイトの特徴とされるポイント
- 初対面なのに、以前から知っているような懐かしさを覚える
- 一緒にいるだけで心が癒され、活力が湧いてくる
- 身体の一部や育った境遇など、共通点が複数ある
- 引き寄せられたかのように、偶然出会うことが多々ある
- 激しく喧嘩をした後でも、なぜか嫌いになれないと感じる
- 言葉を交わさなくても、相手の考えていることが何となく分かる
ソウルメイトのスピリチュアルな意味としては、前世より特別な縁のある相手ということがいえるでしょう。
ソウルメイトには7種類のタイプが存在する
ソウルメイトとの関係性は、人によって異なるとされていますが、例えどのような形であったとしても、あなたの心を満たしてくれる特別な存在であることに変わりはありません。
ソウルメイトには、大きく分けて7つのタイプが存在するといわれています。それぞれの特徴について、これより詳しく解説していきます。
①：ツインソウル（双子の魂）
ツインソウルとは、前世でひとつの魂が、複数に分かれて生まれ変わったとされる、特別な存在を表す言葉です。「双子の魂」と呼ばれることもあります。
双子といっても、ツインソウルは必ずしもこの世に2人だけとは限りません。ひとつの魂が、最大で12人に分かれることもあるといわれています。
ツインソウル同士は似た部分が多く、場合によっては恋愛関係に発展することもあるとされていますが、結婚にまでたどり着くケースは意外にも少ないようです。
②ツインフレーム（双子の炎）
ツインフレームとは、燃え盛る炎のように強力な魂が、生まれ変わるとき複数に分かれたと考えられている、特別な存在を表す言葉です。「双子の炎」と呼ばれることもあります。
もともとひとつの魂が、複数に分かれるという点においては、ツインソウルと似ていますが、ツインフレームはより情熱的で、団結力が強いといった特徴があります。
ツインフレームは最大で7人に分かれる場合もあり、同じ志を持っているといわれています。一緒に仕事をする間柄であれば、かけがえのないビジネスパートナーとなるでしょう。
③：ツインレイ（双子の光）
ツインレイとは、前世でひとつの魂が、2つに分かれて生まれ変わったとされる、特別な存在を表す言葉です。「双子の光」あるいは「魂の片割れ」と呼ばれることもあります。
大きな特徴としては、ツインソウルやツインフレームが、人数固定されていない複数人であるのに対し、ツインレイは必ずこの世に2人だけと決まっています。
出会った瞬間から互いに強く惹かれ合い、恋愛関係になることが多いとされています。ツインレイには特別な使命が与えられ、数々の試練を乗り越えることで、魂の統合がもたらされると考えられています。
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④：ツインメイト（双子の仲間）
ツインメイトとは、同じ使命を背負った魂のグループとして、この世に生を受けた特別な存在を表す言葉です。「双子の仲間」と呼ばれることもあります。
一説によれば、ツインメイトは144人以上存在するといわれているため、ツインレイやツインフレームなどと比較すると、魂の結びつきはそこまで強くないかもしれません。
ただ、「袖振り合うも他生の縁」ということわざがあるように、どんな些細な出会いにも、前世からの大切な縁が含まれている可能性はあるといえるでしょう。
⑤ライトパーソン（正しい人）
ライトパーソンとは、ソウルメイトを正しい方向へと導いてくれる特別な存在を表す言葉です。直訳すると、「正しい人」という意味になります。
人生は選択の連続ですが、ときとして人は大きな試練にぶつかり、道を見失ってしまうこともあります。そのような困難を乗り越える手助けをしてくれるのがライトパーソンです。
ビジネスパートナーとして、あるいは、ソウルメイトを陰からそっと見守る支援者として、魂の伴侶が道を踏み外さないように、足元を明るく照らしてくれるでしょう。
⑥ディバインエクスプレッション（神聖なる表現者）
ディバインエクスプレッションとは、ソウルメイトを指導しながら、精神的な成長をサポートする特別な存在を表す言葉です。「神聖なる表現者」と呼ばれることもあります。
教師と生徒、または、上司と部下といった関係性を思い浮かべると、イメージしやすいかもしれません。自らの魂を磨くために、師弟関係を築くことが多いとされてます。
ディバインエクスプレッションに対して、はじめのうちは厳しい印象を抱いてしまう人も、少なからずいるかもしれません。ですが、自分が成長した後に人生を振り返ったときに、「あの人がいたからここまで頑張れた」と感謝の気持ちが湧き上がってくるはずです。
⑦ディバインコンプリメント（神聖なる補完者）
ディバインコンプリメントとは、ソウルメイトの欠点を補い、お互いに支え合うことができる特別な存在を表す言葉です。「神聖なる補完者」と呼ばれることもあります。
自分自身の光と影を、そのまま写しだす鏡のような存在といわれており、場合によっては、反面教師に近い役割を担うこともあります。その一方で、似たもの同士だからこそ、相手に悩みを打ち明けやすいといったメリットもあるでしょう。
やもすれば、同族嫌悪に陥ってしまいがちな相手ともいえますが、お互いの長所と短所を正しく認識することさえできれば、理想的な互助の関係性を築くことができるでしょう。
ソウルメイトに出会うとどうなる？著名人のケースから分析
もしもソウルメイトに出会えたとしたら、人生にどのような変化がもたらされるのか、気になるという人も多いのではないでしょうか？
ここでは、実際にソウルメイトと巡り合うことができた可能性の高い著名人を例に、ソウルメイトに出会うとどうなるのかを解説します。
釈由美子さんとソウルメイトとの出会い
ソウルメイトに出会った可能性が高い著名人のひとりとして、国内外で活躍している女優の釈由美子さんを挙げることができます。
釈由美子 参考画像：第40回エリザベス女王杯 プレゼンターの釈由美子 by Ogiyoshisan is licensed under CC BY-SA 2.0
失恋はソウルメイトに出会う前兆サイン
釈由美子さんが現在の夫に出会う少し前、彼女には結婚間近と噂される男性がいました。
しかし、その男性は、釈由美子さんが仕事を辞めて家庭に入ることを望んでいたとされ、彼女からすれば、そのことが大きなプレッシャーとなっていたようです。
釈由美子さんは意を決し、2010年にその男性と別れる決断をしました。この別れは、彼女をソウルメイトとの出会いへと導くスピリチュアルなサインだったかもしれません。
というのも、ソウルメイトに出会う前兆として、人によっては失恋を経験することがあるといわれているからです。運命的な出会いは、彼女が婚約解消した数年後に訪れました。
ソウルメイトに出会うと運命が動く瞬間が分かる
釈由美子さんと現在の夫との出会いは衝撃的なものだったそうです。そのとき感じたことについて、「運命の鐘が鳴った瞬間がわかりました」と彼女はインタビューで語っています。
相手も似たような感覚を覚えたらしく、釈由美子さんと初めて出会ったとき、彼女は帽子を深くかぶっていたにもかかわらず、「後光がさした」ように感じたといいます。
ソウルメイトの中でも、とりわけツインレイと出会った瞬間に、電撃が走るような衝撃を感じることがあるといわれています。
2人は2015年に結婚し、翌年には第1子が誕生しました。釈由美子さんは、もともと結婚願望が強かったそうですが、彼女によれば、相手が誰でもよかった訳ではなく、現在の夫とは「直観婚」であるとしています。
その後、釈由美子さんは芸能事務所の移籍などを経て、2021年にはカナダ映画に出演し、海外デビューを果たしました。
マット・デイモンとソウルメイトとの出会い
世界的な映画俳優として知られるマット・デイモンは、2005年に結婚した妻のルシアナ・バロッソについて、自らのソウルメイトであると公言しています。
マット・デイモン（左）と、妻のルシアナ・バロッソ（右）
ソウルメイトは結婚に対する価値観すら変える
2003年にマット・デイモンが主演映画の撮影でマイアミを訪れた際、たまたま出向いたナイトクラブでバーテンダーとして働いていたのが、のちに妻となるルシアナさんでした。
そのとき、マット・デイモンの目には、彼女だけが光り輝いて見えたといいます。ルシアナさんは4歳の娘を育てるシングルマザーでしたが、マット・デイモンは、そのことを全く問題視せず、2年間の交際を経たのち、2人はめでたくゴールインを果たしました。
ルシアナさんとの間に3人の娘を授かったマット・デイモンは、ハリウッドきってのマイホームパパとしても有名です。養女との関係もいたって良好とのことで、ルシアナさんの元夫から「マット・デイモン以上の義父は考えられない」と称賛されています。
「奥さんは本当に恵まれた女性ですね」とインタビューで聞かれたマット・デイモンは、「恵まれているのは僕の方ですよ。」と返し、さらにこう付け加えました。
「結婚なんて馬鹿げたことだと思っていた私が、こうしてソウルメイトに巡り合うことができたのですから。」
ソウルメイトとの友情は何ものにも代え難い
マット・デイモンにとって、ソウルメイトと呼べるような人物がもう一人存在します。
それは、マット・デイモンの幼なじみであり、彼と同じ夢を志しながら苦楽を共にしてきた、親友のベン・アフレックです。
ベン・アフレック 参考画像：Ben Affleck speaking at the 2017 San Diego Comic Con International, for “Justice League”, at the San Diego Convention Center in San Diego, California. by Gage Skidmore is licensed under CC BY-SA 2.0
現在の輝かしいキャリアとは裏腹に、マット・デイモンが幼少期を過ごした家庭環境は、決して恵まれたものではなかったようです。
幼くして両親の離婚を経験し、愛情に飢えていたマット・デイモンは、寂しさを紛らわせるために、演技の世界に没頭していきました。
ベン・アフレックもまた、幼少期から一人遊びで演技に熱中していたといい、2人は近所同士の付き合いで共通点が多かったことから、次第に心を通わせるようになりました。
成長した彼らは、共に俳優を目指すことになりますが、なかなか役には恵まれませんでした。生活が苦しい中、お互いに助け合い、銀行口座を共有していた時期もあるといいます。
あるとき、彼らはこう考えました。「いい役をもらえないのであれば、2人で映画の脚本を書いて、等身大の自分を演じることができる役を作ればいいのではないか？」
このようにして、彼らが書き上げた脚本は、映画会社の興味を引くこととなり、1997年に『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』という題名で公開されました。
この映画のストーリーはフィクションですが、マット・デイモンとベン・アフレックが実生活で体験してきた困難を投影した作品でもあったのです。
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のワンシーン
結果的に映画は大成功し、2人を一躍スターに押し上げた「記念碑的作品」となりました。第70回アカデミー賞では、脚本賞なども受賞しています。
彼らの友情は、今後も続いていくことでしょう。マット・デイモンにとって、ルシアナさんが「ツインレイ」であるとするなら、ベン・アフレックは「ツインフレーム」あるいは「ディバインコンプリメント」に近いかもしれません。
ソウルメイト診断で気になる人をチェック
ここまで、ソウルメイトの特徴や、出会うとどうなるのかといったことを、実例を交えながら解説してきましたが、最後に簡単な診断テストを用意しました。
気になる人が自分のソウルメイトか知りたいという人は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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まとめ
ソウルメイトとの出会いは、人生に希望と喜びをもたらします。そして、その出会いを大切にすれば、魂の次元が上昇し、ハイヤーセルフ（高次元の自分）に近づくことができます。
とはいえ、80億人を超える人々が暮らす地球上で、数少ないソウルメイトに巡り合うことは、宝くじに当選するのと同じくらい幸運に恵まれていなければ不可能と考える人も、中にはいるかもしれません。
ですが、こう考えてみてください。人類が宇宙に飛び出して、すでに半世紀以上が経過していますが、いまだに地球外生命体を発見できていないことからも分かるように、この宇宙に生命が存在すること自体、すでに奇跡なのです。
ある大学の名誉教授によれば、この地球に人間として生まれてきたことは、「1億円の宝くじに100万回連続して当たったのと同じくらいの奇跡」なのだそうです。
そういった意味では、同じ地球に生を受けた全ての人が、かけがえのないソウルメイトだと考えることもできます。
あらゆる人とのご縁を大切にして、魂に磨きながら、運命の出会いに備えていきましょう。
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