願いを叶えるために必要なチカラ　～自分力を育む～

最近やっと暖かくなってきました。
これから年度末に向けて、徐々に慌ただしくお過ごしになる方も多いかと思います。

こうした時こそ、実は、色々なきっかけやチャンスが起こりやすいものです。

これまでの流れを変えたい貴方も、更なるステップアップをお望みの貴方も、この時期を良い時期にして頂きたいと思いながら、今回、コラムを執筆させて頂きますね。

さて、私はこれまで約１万7千件のお悩みを鑑定させて頂いておりますが、願いを叶えることができたご相談者様に共通して見られる傾向があります。

それは「自分力の発見と上手な活用」です。

一口に「自分力」と言っても様々な使われ方をしているのですが、当コラムにおいての「自分力」は、「自分の中にある願いを叶える力」について述べたいと思います。

願いを叶える人の共通点

ご相談者様から「うまくいきました！」という嬉しいご報告を頂いた時、本当に嬉しい感情が湧いてきます。つくづく占い師冥利に尽きるな…と思うのですが、一方でそれは、占い師の力ではなく皆さんの中の力が願望成就まで導いたのだと思うのです。

では、その力は一体何なのだろう？と考えた時、それは、まさに「自分力」という言葉がピッタリだと思いますし、実際に私は、ご相談者様の中に必ずあるそれを意識しながら鑑定させて頂いております。

ところが、ご相談者様ご自身がご自分の中に必ずある自分力を信じることができなかった場合、それはなかなかにして困難であり、一番悪いパターンである「他力本願」に陥ってしまいかねません。それはきっとご本人様だって厳しく辛いものでしょう。

それでは、願いをかなえる人の共通点とは何でしょう？

それは、次の3つのポイントで表すことができます。

• 軽いフットワーク
• 願い事の言語化
• 自己肯定感

これらについて、一つずつ一緒に見ていきましょう。

フットワークを軽くしよう

願いを叶える人の共通点の一つ目として、「すぐに動けるフットワークの軽さ」があります。行動に移すことはとても大切なことですが、中にはそれがなかなか難しい人がいらっしゃいます。

難しい局面で行動することには勇気がいると思いますが、動けば十中八九うまくいくと思える状況でも行動に移せずにチャンスを逃す人がいらっしゃいます。

それは、本当にもったいないことで、後から訪れるであろう後悔の感情が辛い気持ちに更なる追い討ちをかけることもしばしばです。

願いを叶える人の特徴として、まずは動きます。そして、もし、それが仮に間違いだと気付いたとしても、その時点ですぐさま方向転換します。フットワークが実に軽いのです。

では、フットワークを軽くするにはどうすれば良いか？ですが、まずは、ご自身の感情のみに囚われないようにすることから始めてみるのが良いです。

感情の焦点をご自身ではなく相手や周囲に向けるようにするのです。そうすれば、行動する前の緊張感や不安感を軽減することに繋がるだけでなく、相手や周囲の空気を洞察できるので、間違ってしまった時の臨機応変な対応も取りやすくなってきます。

また、フットワークの軽い人は、行動する前から失敗すると決めつけない強い思いがあります。その決めつけない柔軟性が知らず知らずの内にご自身を奮い立たせているのです。

それでも、過去に失敗した経験やその時の状況や環境によっては、それもままならない場合もありますよね。そうした場合は、別方向でのアプローチに切り替える…これもある意味フットワークの軽さだと思います。

願いを言葉にして口に出そう

願いを言葉にして口に出したくても、恥ずかしさが先にきてなかなかできない…ということはありませんか？

実は、願望を口に出すことは、自分自身の脳に働きかける意味合いでとても大切なことだったりします。

願いを叶える人は、ご相談内容をお伺いしている中で、彼とこうなりたいとか、(仕事で)こういうポジションを手に入れたい等々、目指すビジョンを明確に伝える傾向が高く見受けられます。これはどういうことなのでしょうか。

心理学の用語で「認知的不協和」という言葉があります。これは、今の状況と考えや行動に矛盾が生じて不快感を持つ心理のことを言います。

例として「ダイエット中なのに、お菓子を見ると食べてしまう」という場合で説明すると、「ダイエットをしている状態」と「お菓子を食べる行動」には矛盾が生じており、その矛盾が感情に不快感を与えているというわけです。

そうなると、この不快感を除去しようと人間の思考は動くことになりますが、それは二つのパターンに分かれます。

一つは、お菓子を絶つ行動です。極端かもしれませんが、身の回りに置かないようにしたり、見ないように努力したりして、ダイエットが終わるまで我慢を通す禁煙ならぬ禁菓子です。

これは、「お菓子を食べる行動」を「食べない行動」へと変更させるパターンです。

もう一つは、「ダイエットをしている状態」の部分に認知を付け足す思考です。ダイエットしているけれど「今日だけ少しだけだから大丈夫」とか「ウォーキングをいつもより長めするから大丈夫」など理由付けをし、ダイエット中の方に認知を付け足して、お菓子は食べるパターンです。

このどちらかで、矛盾を解消させて不快感を軽減させることができるのです。

例からもわかるように、今の状況と考えや行動に矛盾がある場合、人はその矛盾を解消しようと自然に思考したり行動したりするので、願いを叶える人はこれを無意識の内に(時には意識的に)言動に取り入れているとも言えるのです。

なりたい自分を言葉に出して言うようにしましょう。例えば、「片思いだけど彼と付き合いたい」とか「今はチーフだけど主任になりたい」等々、願望を言葉にするのです。

そうすれば、貴方の脳は、現状と希望の間に生じている矛盾を解消して不快感から取り除こうとして、そこに辿り着くような考えや行動を起こすように動くはずですよ。

自分を認めてあげよう

恋愛や仕事でうまくいかない原因の一つに「自己肯定感が低い」ということがあります。

恋愛を例にすると、自分を犠牲にしても相手に尽くす人、特に証拠はないのに別の異性の存在をやたらと疑う人、ありのままを受け入れてもらいたくて言わなくてもいいことまで洗いざらい話してしまう人…これは自己肯定感の低さが影響しているのです。

自己肯定感とは、自分の在り方や存在意義を肯定できる感情のことです。

つまり、ありのままの自分を自分自身で認めてあげて受け入れることができる感覚です。

自己肯定感は誰しも必ず持っています。ですが、それは高くなったり低くなったりするので、常に一定であるわけではないのです。（よく「自信がない」という言葉も聞きますが、これは「自分を信じて進もうとする力」なので、自己肯定感とは似て非なるものです。ですが、自己肯定感が高まることは自信を持つことに繋がります。）

願いを叶える人は、悩みの中にいる自分の状況認識もできており、且つ、それを受け入れています。

お話ししている中でもちろん弱音も聞きますが、話は次第に今後の自分の在り方についてシフトしていきます。

普段から自己肯定感の高低差があまりなく、一時的に低くなったとしても、態勢を整えて前を見据えるのが比較的早いです。

そうなるには、どうしても生まれながらの気質と幼少時からの環境に影響されるので、もともと自己肯定感が低い人に「自分を認めて受け入れることが大切ですよ」と言ったところで、なかなかそう簡単なものではありませんよね。

但し、自己肯定感を高める方法が無いのかというと、そうではありません、ちゃんとありますよ！

ポイントは、次の3つです。

イメージトレーニング

なりたい自分を思い浮かべるだけでも構いませんが、少し踏み込んでイメージすると、より効果がでるかもしれません。

それは、まず、自分の嫌なところや駄目だと思っているところを言葉にして思い浮かべます。

その際、ノートなどに書き出してもいいですよ。（例：自分には魅力がないから愛されない、自分は仕事ができない、何をやっても駄目だ、等々）次に、その否定的な言葉に「今はそう思っている」という風に付け足します。

そして、最後に、初めに思い浮かべたなりたい自分と今はそう思い込んでいる否定的な自分を比較して、なりたい自分になるために必要なもの、または行動を思い描いてください。

そうすることで、自分がなりたい自分に近づく具体的なイメージが湧き、自分を肯定する気持ちを育む手助けになりますよ。

小さな目標を作り、達成を積み重ねる

例えば、「片思いの相手に振り向いてもらう」という目標が大きな目標だとします。

では、現状からそこに至るのに必要な道筋はいくつもあるかと思いますが、その中でも実現できそうな小さな目標を立ててみましょう。

例えば、まずは二人でお茶をする、でも構いませんし、連絡先やSNSの交換、でも構いません。現状から一番近い小さな目標を意識して持ち、それが達成されたら次に進む…この繰り返しです。

願望成就が恋愛だからといって、小さな目標達成を恋愛にこだわる必要はありません。目的は、自己肯定感を育むことですから、仕事のことでも構いませんし、習い事やイメチェンなどの自分磨きでも良いと思います。

どんなに小さくても目的意識を持って達成することが大切です。

感謝できる環境を作る

悪い環境にいると心が疲弊してきます。汚い言葉を口にする人や人の失敗や困難を嘲るような人は、貴方自身から遠ざけましょう。

自分は言わなくても、それらを耳にするだけで知らず知らずの内に心に悪い影響が起こってしまいます。

植物だって、褒めたり綺麗な言葉をかけてあげると葉や花も活き活きして、咲く時期も長くなったり枯れにくくなったりしますよね。

優しい言葉や温かい気持ちを持った人の中にいることで、自然に感謝の気持ちが持てるようになり、それは、恋愛や仕事など全ての交友関係に良い影響を与えるでしょう。

感謝の気持ちは、優しく穏やかな気持ちになれるだけでなく、人を喜ばせることができます。好きな人や大切な人に喜んでもらうことは、信頼関係を構築するのに必要な要素ですから、感謝して感謝される環境を自分のために作っていきましょう。

まとめ

自分力…すなわち、「願いを叶える力」は、誰の中にも必ずあります。

だけど、大きな不安を抱えてしまったり、または、うまくいかないことが長く続いてしまったりすると、その自分力を構成する要素にパワー不足が生じてしまい、乗り切ろうとしても先延ばしにしたり、焦って空回りしてしまったりします。

その内、ネガティブな思考に支配されて、負のスパイラルに陥ってしまったら、どんなに辛いことでしょうか。

どうか、そうならないように自分力を高めて頂ければと思います。

占い師である私は、言葉でお伝えすることしかできません。ですから、願いが叶ったのであれば、それは紛れもなくご相談者様ご自身の力によるものです。

ご自身の力を信じて、自分自身を認めてあげて、前に進むパワーに変えて下さればと思います。

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占い師インタビュー：南雲エマ先生