友達付き合いに疲れた…よくある原因と対処法、楽になる考え方とは？

友達と一緒にいる時間が、なぜかつらいと感じてしまうことはありませんか？

なんとなく「友達だから付き合わなくてはいけない」と、無理をして、自分を縛り付けてはいないでしょうか？

精神的ストレスによって自律神経のバランスが崩れてしまうこともあります。そうなる前に「本当に大切な友達との接し方とはなにか？」自分の心に問いかけてみましょう。

今回は、友達付き合いで疲れてしまう原因や対処法を紹介します。気をつけることは何かしっかり把握して、心を解き放ちましょう。

友達付き合いに疲れる原因

「何かの縁で親しくしているはずなのに、なぜ、この友達と一緒にいると疲れてしまうのだろう？」と疑問に感じることはありませんか？

友達になったきっかけは、共通の知り合いだったり、学生時代の付き合いだったり、SNSによるつながりであったり、人それぞれでしょう。

友達付き合いに疲れてしまう原因は、一つではないかもしれません。これより、いくつかのポイントを紹介します。

価値観や考え方が合っていない

価値観や考え方の違いが大きい友達ほど、一緒にいてストレスを感じやすくなります。

友達の無神経な言動に腹を立てる一方で、自分の何気ない一言によって友達を怒らせてしまうことも多々あるでしょう。

問題なのは、相手がなぜ怒っているのか、お互いにその理由がイマイチよく分からないということです。

価値観の違いによるすれ違いは修正することが難しく、友達に気を遣う場面が増えてしまうことから、必然的に疲れやすくなってしまうのです。

お互いの価値観を尊重し、うまく折り合いをつけられるのであれば問題ありませんが、自分とは違う価値観を押し付けられるようなことが頻繁に起きるのであれば、その友達との関係性を見直した方がいいかもしれませんね。

周りからの目を気にしすぎている

友達から自分がどう思われているのか気にしすぎる人は、「八方美人」の傾向があり、疲れもたまりやすくなってしまいます。

本当はノリ気でないのに、友達からの誘いを断れずに無理をしてしまったり、友達に少しでも自分を良く見せようと背伸びをしてしまったり…そんなジレンマに陥ってはいないでしょうか？

完璧な人間などこの世には存在しません。誰にでも相性がありますし、すべての人と仲良くするのは困難です。

「良い人でありたい」という思いが強すぎると、周りに自分を合わせようとして空回りしてしまったり、思うように自分の意見を言えないといったことも増えてしまいます。

一人でいるのが好き

友達のことは嫌いじゃないのに、一緒にいるとなぜか疲れてしまうという人は「一人で過ごす時間を大切にするタイプ」かもしれません。

孤独を愛するのは何も悪いことではありません。友達と一緒に過ごすことでストレス解消できる人もいれば、必要以上に他人と慣れ合うことを良しとしないタイプもいるというだけの話です。

どれほど仲の良い友達でも「一年に数回会う程度で十分」という人も中にはいます。

ただし、友達付き合いが悪いと「冷たい人間と思われてしまうのでは？」と不安になり、心が疲れてしまうこともあるようです。

友達付き合いに疲れたときの対処法

無理をせずに友達と付き合う対処法にはどういったものがあるのでしょうか？

これより、いくつかの方法を紹介するので、自分に合うものを試してみてくださいね。

合わない人とは無理に付き合わない

自分と異なる価値観や考え方を持つ友達と、上手に付き合っていくのは大変なことです。

「ストレスを抱えたまま、この友達と付き合うメリットが見いだせない」という場合は、素直に相手との関係性を見つめ直した方がいいかもしれません。

例えば、それが職場を起点とした友達付き合いであるならば、その関係性を見直すことによって、仕事に支障が出るかどうかを最優先で考えるべきです。

その友達と関わらなくても仕事を円滑に進められるのであれば、無理をしてまで友達付き合いをする必要はないでしょう。

とはいえ、相手に共通の友達がいたり、近所に住んでいるといった事情があれば、さすがにスッパリ関係を断ち切るという訳にもいかないでしょう。

ですから、職場の同僚として必要最低限の関係性は維持した上で、お互いにストレスを感じない距離感を模索する方がいいでしょう。

これは、友達付き合いに限らず、ほとんど全ての人間関係において言えることです。

相手に対して期待しすぎない

友達付き合いにおける無意味なストレスを軽減するためにも、相手にあまり過度な期待をしないことをおすすめします。

「友達だから私の話に共感してくれるはず」とか「私が思いを伝えれば、友達ならこう動いてくれるはず」といった思い込みは、期待を裏切られた際に、そっくりそのまま友達に対する失望へと変わってしまいます。

どれだけ一緒にいる時間が長く、気が合う友達だったとしても、詰まるところ他人です。友達に過度な期待をするのではなく、ありのままの姿を受け入れる方が、気持ちも楽になるでしょう。

適度な距離感を維持する

極力、人間関係で波風を立てたくないという人は、意識して友達と一定の距離感を保つように心がけましょう。

ただし、これまで頻繁に会っていた友達と、いきなり疎遠になるのは不自然ですし、相手にも違和感を与えてしまいます。

そのような場合は、段階を踏んで友達と会うペースを徐々に減らしていくといいでしょう。

例えば、週に1回の頻度で遊んでいる友達と会うペースを月に1回、2か月に1回といった具合に、徐々に間隔を伸ばしていく方法がおすすめです。

さりげなく友達付き合いからフェードアウトしていくことで、自然な形で相手と理想の距離感を保てるようになるでしょう。

一人の時間を充実させる

友達との関係に日頃からストレスを感じているのであれば、一人でいる時間をより充実させることもおおすすめの対処法です。

一人の時間を大切にすれば、我を忘れて夢中になれるような趣味が見つかるかもしれません。さらに、その趣味を起点として、新たな人間関係の輪が広がっていくことでしょう。

そうなれば、これまで頭を悩ませていた人間関係のいざこざも、いずれ些細なことに思えてくるはずです。

長年同じコミュニティ内で限られた友達とだけ慣れ合っていると息が詰まってしまうのは、ある意味当然です。

視点を変えて新たな環境に身を置いてみると、案外充実した時間を過ごせることに気付くことでしょう。

言いたいことははっきり伝える

友達付き合いに疲れやストレスを感じてしまう一番の原因は、自分の本当の気持ちを無意識の内に押さえつけてしまっているからかもしれません。

自分勝手な要求や一方的な押しつけは避けるべきですが、本当に嫌なことは我慢せず、素直に相手に伝えてみましょう。

その友達が、あなたにとって本当にかけがえのない存在であれば、例え意見がぶつかることがあったとしても、最終的にはあなたの意見を尊重してくれるはずです。

逆に言えば、そこで聞く耳を持たないような友人は、あなたのことを「都合のいい存在」としか見ていない可能性もあります。

お互いの関係性を再認識するために、また、対等でストレスフリーな関係を目指すためにも、勇気を出して一歩踏み出してみましょう。

好きだけど疲れる…良い友達関係を築くための考え方

友達付き合いで疲れているとはいえ、別に相手と距離を取りたい訳ではなく、むしろ、今よりも距離感を縮めたいと感じている人も中にはいるでしょう。

お互いに、いまいち打ち解けられず、ぎこちない雰囲気になって疲れてしまうといったこともよくある話です。

そこで、今後も友達関係を築いていきたい大切な相手との付き合い方を紹介します。

自分のことも振り返ってみる

好きな友達なのに、なぜか一緒にいると疲れてしまうのであれば、相手の態度に原因を見出そうとするばかりでなく、自分のことも振り返るように心掛けましょう。

人付き合いにおいては、礼節や気遣いを重視することが一般常識とされていますが、これが友達相手となれば、多少は砕けたコミュニケーションも必要です。

過剰な気遣いが原因で、いつまでもお互いの距離感が縮まらないといったことも珍しくありません。本音で話してくれない相手に、ありのままの自分を見せるのは抵抗があるものです。

友達のことを大切に思い、本音で向き合える間柄になりたいのであれば、自分から腹を割って相手に歩み寄ってみましょう。

相手も同じ気持ちなら、いまよりもぐっと深い関係性になれます。過剰な気遣いをする必要もなくなり、疲れやストレスも改善されるでしょう。

本当の友達は数人で十分と考える

SNSのフォロワー数をいかに増やすか思い悩むような時代の中、人々は「友達は多ければ多いほど良い」と考えてしまいがちです。ですが、決してそんなことはありません。

上辺だけで付き合う友達100人よりも、本音を話せる友達が数人いる方が、よほど人生を充実させることに繋がるでしょう。

困ったときに相談できる相手、本音で話せる友達は、1～3人いれば十分です。

もし、やみくもに友達を増やしたいという気持ちにとらわれているようであれば「本音で話せる友達は、果たしてこの中に何人いるだろうか？」と考えてみるといいでしょう。

交友関係の取捨選択を行うことで、余計なストレスを抱え込むリスクは軽減できますし、本当に大切にするべき友達との関係を、より親密にする機会も増えるでしょう。

まとめ

「友達と一緒にいると、なぜか疲れてしまう」という人は、相手が自分にとって、本当に大切な友達なのかを振り返ってみましょう。

無理をして付き合うのは、ストレスや疲れの原因となってしまいます。

距離をおいたり、一人の時間を充実させたりして心地よく過ごせるよう対処しましょう。

これからも友達としての関係性を築きたい相手であれば、一度は本音で話し合ってみることをおすすめします。