「断捨離」に対する世間の反応から読み解く価値観の違い
執筆した占い師:堂園 りま先生
更新日:2021年6月4日
こんにちは、堂園りまです。
梅雨入りの気配と共に初夏の香りが漂い始めた今日この頃。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
季節の変わり目という事もあり、私は心機一転、スッキリした生活を目指して断捨離を行っているのですが、まだまだ道半ばといった所です。
さすがにミニマリストとまではいきませんが、最低限、大切なモノとそうでないモノを見極めながら身の回りの片付けが出来るようになりたいと考えています。
そこで、今回は「断捨離」をテーマにコラムをまとめてみました。興味のある方は是非、最後までお付き合い下さい!
そもそも「断捨離」って何?
「断捨離」は作家のやましたひでこさんが提唱し、著書やyoutubeの動画などを通して、その概念や実践法が世の中に広く知られるようになりました。
ヨーガの哲学を元とした片付け論で、不要なモノへの執着に関して「断つ」「捨てる」「離れる」の三原則を説いています。
過去には流行語大賞にもノミネートされたりして、断捨離ブームという現象自体は10年以上前から存在していたのですが、一過性の流行で終わらずに、思想の一形態として日本社会に定着した感がありますね。
断捨離のススメに啓発されて「よし!自分もやってみよう!」と奮起する方がいらっしゃる一方で、「フーン」と全く興味を示さない方も中にはいらっしゃると思います。
または、実際に断捨離を始めてみたけど、勿体なくて不要なモノを処分出来ずに結局、手元に残す方や、即断即決して迷いなく不要なモノを手放せる方もいらっしゃる事でしょう。
「苦も無く断捨離できる人って凄い!」と思うかもしれませんが、そこは個人差であって、断捨離できる人に元々素養があるというか、才能がある訳ではありません。
コロナ禍の影響でここ最近は世の中が自粛傾向にありますが、集積所が溢れるほど大量なモノが日本中で断捨離されているようです。
忙しくて家の片付けに時間をなかなか取れなかった人がテレワークに移行し、家の中のモノに向き合う機会が増えたため、必要なモノ・不要なモノの取捨選択ができるようになった結果なのだと思います。
断捨離以外の価値観も大事
誤解が生じないよう、予めこれだけは断っておきたいのですが、断捨離に興味がないからといって、それは決して悪い事ではありません。
ノーベル平和賞を受賞したケニアの環境保護活動家であるワンガリ・マータイさんが「MOTTAINAI」キャンペーンを提唱した事で、日本に古くからあった「勿体ない」という表現が、実は別の言語に置き換えられない特別な言葉であったという意外な事実に驚いた方も多いのではないでしょうか?
断捨離して迷いなく不要なモノを捨てる事を良しとする方も、勿体ないからモノを捨てないことが美徳と考える方も、元々モノを持たないミニマリスト気質な方も、十人十色、いろんな価値観があっていいんです。
例えば、新聞離れやテレビ離れが加速している昨今、テレビを観ない人に「え?テレビ観ないの?」と尋ねたら「観ようと思えば観ることも出来るけど、ネットがあるから別に観なくても問題ないじゃん」と返される事が多くなったように思います。
ネット中心の生活をしている若い世代からすれば、いまだにテレビを観たり新聞を読んだりしている人は「古い」というイメージすらあるかもしれませんね。
だからと言って、テレビの需要は今後も無くなる事はないと思いますし、新聞だって紙を媒体とした生活インフラとしてまだまだ必要なものだと私は思うのです。
「断捨離」や「勿体ない」といった価値観についてもそれは同じです。
価値観の押し付けにはならないように…
断捨離にハマった人がその良さを周りにいくら熱く語っても、興味がない人からすれば、つまらない話に付き合わされいるという感覚しかないでしょう。
世の中には、こちらの考えや都合などお構い無しに「私は正しい。だから理解を示せ、こっちに合わせろ。」と、自分の価値観が絶対であるかのように振舞う人もいます。
自分はそうならないよう気を付けたいものですが、だからと言って相手の価値観を全否定するのはあまり良くありません。
自己の価値観だけでジャッジせずに、「この人の考え方はこうなのね」と、一度あるがままに相手を受け入れるというのが私のスタンスです。
時として、相手の勢いに引きずられて長いものに巻かれてしまう事もあるのですが、「自分はこの人とは価値観が違う」と判っていれば、他人の主義主張に染まる事なくいつでも相手から離れる事が出来ます。
それに、例え相手の話に共感できなかったとしても、自分と異なる価値観に触れる事で心に幅や奥行きが生まれ、人間として成長するキッカケに繋がるかもしれませんからね。
更には他人を冷静に見つめる客観性も自然と身に付いていく事でしょう。
ともあれ、断捨離の哲学について心の底から素晴らしいと考えていたとしても、価値観の押し付けにはならないよう注意しましょうね。
断捨離とは固定観念からの解放
不要なモノへの執着を捨て去る事が断捨離の基本的な考え方ですが、執着心を手放すという事は、固定観念からの解放でもあります。
それは、自分でも意識していない深層心理に潜んでいる偏見や感情的な部分に支配されず、ありのままを素直に受け取るということです。
解決できない問題に直面した時、それを誰かのせいにして思考停止するのではなく、起きた出来事をしっかり直視すれば、現実をありのままに受け入れることは間もなく出来るようになるでしょう。
例え社会の一員として集団生活を送っていても、自分の価値観を大切に育んでいく事さえできれば、決して「個」が埋没する事は無く、魂の本質が浮き上がり人は自然と前に進むことが出来ます。
自分と価値観の異なる相手を否定するのは楽です。ですが、それで得られるものが何かあるかと言えば、時と場合にもよるでしょうが、多少の自己満足以外には特にないといった事が多いのです。
「人は人、自分は自分」と割り切れば、周りとの価値観の違いなど特に気にならなくなりますし、そうする事で初めて人は自由を手にすることができると私は思います。
そして、自由に生きる事ができれば、人は本来の等身大な自分に近付いていく事ができます。
それでも周りが気になるようであれば、それは無意識の内にあなたが他人と自分自身を比較してしまっているからではないでしょうか?
なぜ他人が気になるのかという事を主題に掘り下げて行けば答えは自ずと導き出されると思います。
プライドを断捨離して等身大の自分に
私達がこの世に生まれてきた目的は幸せになるためです。幸せを得る為に魂はさまざまな経験を積み重ねる必要があり、そうすることで人は変わり成長していきます。
もし、自分がちっぽけな存在だと感じたら、その気持ちを有耶無耶にはせず、自覚して素直に受け止める事が大事です。そう思うこと自体が成長・経験なのですから恥じる事は何もありません。
実際にはプライドが邪魔をして、なかなかそう思えず難しい所ですけどね。無駄なプライドも断捨離できればどれほど良いかと思いますね。
等身大の生き方を貫くということ、見栄もプライドも捨て去ってありのままを認めること、それは魂の成長無くして出来ることではありません。
魂の成長においては、人と自分を比べることに大した意味はありません。人生はあっという間に過ぎます。自分が自分のために生きられたら、それがいつしか礎となって、後世へと繋がり活かされていきます。
常に自分の価値観を大切にして一生魂の成長へ邁進して行きましょう。等身大で進めたら、それがきっと「幸せ」です!
▼堂園 りま先生の前回の記事はこちら▼
スピリチュアルな視点で考える幸福論
▼堂園 りま先生のインタビューはこちら▼
占い師インタビュー:堂園 りま先生
このコラム記事を書いたのは、「電話占い絆~kizuna~」占い鑑定士の堂園 りま先生です。
堂園 りま先生どうえん りま
鑑定歴 | 10年以上 |
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得意な占術 | 霊視 霊感 スピリチュアルリーディング 前世リーディング タロットカード 四柱推命 手相 人相 身相 |
実績 | 今までに占いをした最高齢は92歳の女性で、健康で長生きしてひ孫さん達に恵まれても、見たことのない未来はいくつになっても気になるモノだと思います。 また就活の学生の相談や、人間関係の相談を日々受けております。 |
得意な相談内容 | 心の悩み・すべての恋愛・人間関係 ・転職・適職 ・就活・なぜ?どうして?不安の解消糸口・過去世リーディング |
堂園 りま先生よりご挨拶
お読みいただきありがとうございます。普段から価値観の違いにより争う話を聞く事が多く、人は人・自分は自分
と相手と自分を違うと認め合うだけでも争わずに済み、しかも魂の成長の機会になれるチャンスであると、ヒシヒシと感じております。
自分はスゴイ!と思う事には落とし穴があります。頑張ったと褒めることは自分を鼓舞できると思います。自分がスゴイかどうかは自分以外が評価することです。
周りが当たり前だと思っているのに本人だけがスゴイと思っていたりすると、評価されない・不満を持つという偏りに繋がり易いので、自己を常に客観的にみて魂の成長が出来るように、大人目線で見られることはすでに魂の成長です。皆様の幸せを強く願っております。ありがとうございました!
お客様から頂いた口コミ
女性40代
先程はありがとうございました。
10年以上辛いことが続き、これまでの自身の考えや決めてきたことが、間違いだったんだと思いこんでいました。
先生に間違いではないと言われ、心救われました。
先生に言われたことを守り、安定するまで頑張りすぎず前を向いて頑張ります。
本当にありがとうございました。