西洋占星術とは、星々の動向をもとに、人間の生まれ持った才能・資質、あるいは、運気の流れや未来などを占うことができる人気の占術です。「星占い」という呼び方の方が、世間一般には浸透しているかもしれません。
ただ、西洋占星術はなぜ当たるのか、具体的にどのようなことが分かるのかについては、知らない人も多いことでしょう。
そこで、今回は西洋占星術の気になる仕組みや、どういったことを占えるのかについて、できるだけ簡単に解説していきます。占いに興味がある方は、ぜひ参考にしてくださいね。
西洋占星術とは?なぜ当たる?歴史的背景や基礎知識を簡単に解説
西洋占星術の起源は、紀元前2千年紀までさかのぼるといわれています。
古代バビロニアでは、天体観測が盛んに行われていました。人々は、夜空の星を神々と結び付け、信仰の対象としていたようです。
天体の動きを観測するという行為は、彼らにとって『神との対話』であり、大事な儀式でもあったわけですね。
星々の動きや位置関係に、運命を左右するような法則性を見出したかつての占星術者たちは、研究に研究を重ね、そういった知恵の結晶が後世へと受け継がれて現在に至るわけです。
西洋占星術が「当たる」と言われる背景には、こういった歴史があることを押さえおきましょう。
西洋占星術ではホロスコープが重要なカギを握る
冒頭でご紹介した通り、西洋占星術は星々の動きからあらゆる情報を読み解くことができる占術です。
西洋占星術では、『黄道(こうどう)』と呼ばれる太陽の通り道に沿って並ぶ『12星座(サイン)』と、太陽系に存在する『10大天体』が主役となって、占いを進めていきます。
12星座で夜空を均等に分割し、10大天体がどこに位置しているかによって、その時々の運気の流れなどを占うのです。
その際に用いられるのが、『ホロスコープ』と呼ばれる、西洋占星術において重要な意味を持つ『星の地図』です。
ホロスコープの出生図は、生まれた日時や場所によって人それぞれ違います。参考画像は、実際に作成されたホロスコープのチャートです。10大天体がどこにあるのか、一目で確認する事ができますね。
西洋占星術のホロスコープで主に見るべき要素は以下の通りです。
サイン(12星座) | 黄道上に存在する星座の総称。おひつじ座・おうし座・ふたご座・かに座・しし座・おとめ座・てんびん座・さそり座・いて座・やぎ座・みずがめ座・うお座が対象となる。 |
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10大天体 | 太陽系に存在する10個の天体の総称。太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星が対象となる。 |
ハウス | 生まれた瞬間の太陽の位置を基準に、ホロスコープを12個の領域に分けたもの。基点から反時計回りに第1ハウス、第2ハウス…と数える。 |
アスペクト | 天体同士の位置関係から生じる角度で、どのような影響があるのか読み取る技法。下記の5つのアスペクトは『メジャーアスペクト』と呼ばれ、最も影響力が強いとされる。
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西洋占星術における10大天体の意味や特徴
西洋占星術では、10大天体を主に扱いますが、天体一つ一つに異なる意味や特徴があり、星を読む上でとても重要なポイントとなります。
それぞれの天体が持つ意味を、簡単にまとめましたので参考にしてください。
太陽 | 自分自身の本質や、生まれ持った性格を示す。 |
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月 | 自分の内面を示す惑星。物心つく前に感じていた純粋で無意識の人格を表す。 |
水星 | 周りとの関係性やコミュニケーションを示す惑星。他人との向き合い方や、会話のタイプを表す。 |
金星 | 生まれ持ったセンスや才能が生かせる趣味などを示す。また、愛情や金運なども表す惑星。 |
火星 | 自分の内面にある情熱や勇気を映し出す惑星。挑戦したい物事への向き合い方も表す。 |
木星 | 物事の展望や発展を意味する惑星。チャンスや成功を掴み取るためのヒントを得られる。 |
土星 | 気を付けるべきことや改善点を示す。秩序や規則といった意味も持つ。 |
天王星 | 閃き、飛躍の意味を持つ惑星。人生を好転させるきっかけや転機について表す。 |
海王星 | 第六感、芸術性を司る惑星。神秘的な直感や精神世界を意味する。 |
冥王星 | 物事の変化や再生を意味する。まっさらなところから生み出すパワーを持っている。 |
西洋占星術では天体の順行・逆行にも意味がある
10大天体が持つ意味を正しく把握すれば、ホロスコープの読み方も何となく理解できるようになるでしょう。ですが、ここで注意しなければいけない点があります。
西洋占星術では、天体が黄道上を東から西へ進んでいる時期は『順行期間』、西から東へ進んでいる時期は『逆行期間』と呼び、天体の順行と逆行には、それぞれに対照的な意味合いがあるということです。
順行期間中は、天体が本来持っているエネルギーが未来に向けて発揮されやすく、天体が順行している期間は物事もスムーズに進みやすくなる傾向にあります。
その一方で、逆行期間中には過去に焦点が当たりやすく、振り返りや復習などが重要なキーワードとなります。ただし、天体が逆行しているからといって、必ずしも運勢が悪いというわけではありません。
例えば、水星の逆行中は人間関係を見つめ直すなど、天体が逆行している時期は、より良い未来に向けた準備期間と捉えることが大切です。
西洋占星術のホロスコープにはどんな種類がある?
ホロスコープには、いくつかの種類が存在しています。
先述した『出生図(ネイタル)』もその内の一つで、他には『進行図(プログレス)』と『経過図(トランジット)』が広く知られています。
つまり、西洋占星術で主に用いるホロスコープは、大きく分けて3種類ということになります。
ネイタル・プログレス・トランジットを一つにまとめたホロスコープを『三重円』と呼ぶこともあります。
これより、それぞれのホロスコープの特徴について簡単に解説していきます。
出生図(ネイタル)
ネイタルとは、出生地や出生日時をもとに、天体の配置を表したホロスコープです。
その人が生まれ持った素質や能力について知りたいときに活用され、次のようなことが読み取れます。
- 感性、センス
- 才能
- 行動の傾向
- 思考のクセ
- 惹かれる人のタイプ
- 向いている仕事
また、気になる相手のネイタル・チャートを自分のものと重ね合わせることで、生まれ持ったお互いの相性などを占うことも可能です。
片思いをはじめとする恋愛相談や、職場の人間関係に悩んでいる際におすすめの鑑定方法です。
進行図(プログレス)
プログレスとは、自分の運命が今後どのように進んでいくのかを占うためのホロスコープです。
プログレス・チャートを作成する際に、一般的に広く用いられる手法は『1日1年法(セカンダリー・プログレッション)』と呼ばれています。
1日1年法とは、「ネイタル・チャートの1日後を見れば、その人の1年後がわかる」という、西洋占星術独自のルールとなります。
仮に10年先の運勢を知りたいのであれば、ネイタル・チャートの10日後を基準としてプログレス・チャートを作成する流れとなります。
- 興味の移り変わり
- 新たに目指し始める目標
- 状況の変化
プログレス法でわかるのは、政治や経済にまで影響を与えるような、広い範囲での社会変化ではありません。
自分自身の社会的な地位であったり、その時々の関心ごとであったり、いたって個人的な内面の変化を占う際におすすめの鑑定方法です。
経過図(トランジット)
トランジットとは、天体が今現在どのような配置で運行しているかをもとに、世相を占うためのホロスコープです。
プログレス法が個人の内面変化を読み取る技法であるのに対し、トランジット法は地球規模での外的な変化を読み取るのに適しています。
トランジット・チャートからわかることは、以下のとおりです。
- 人生の転機がくるタイミング
- 結婚や転職に向いている時期
- 気を付けたほうがが良いタイミング
トランジット法を上手に活用すれば、人生の苦境を好機に変える貴重なヒントを得ることができます。
自分の人生に影響を与えるような社会変化について占う際におすすめの鑑定方法です。
西洋占星術と12星座占いの違いは?
西洋占星術と12星座占いは似ているため、混同してしまう方も多いかもしれませんね。
12星座占いも西洋占星術の一部ではありますが、どちらかと言えば12星座占いは、西洋占星術の簡易版といった性質が強いです。
一般的に12星座占いは『太陽星座』をもとにして占います。その人の生年月日をホロスコープで見た際に、どこに太陽が位置しているかで運勢を読み解くのです。
つまり、ホロスコープで読み取るこができるさまざまな情報のなかから、太陽と12星座の位置関係だけに絞って運勢を占うのが12星座占いということになります。
一方、西洋占星術においては、太陽星座だけでなく、10大天体がどのハウスに位置しているかといったことや、天体同士の角度(アスペクト)なども含めてホロスコープを読む必要があります。
天体全体の傾向から、より細かく運勢を占いたい場合は西洋占星術のほうが適しているといえます。
西洋占星術で占うメリットとは?
西洋占星術は、長い歴史を経て高度に体系化された学問とも呼べるもので、その奥深さにおいては、他の占術と比較しても類まれです。
占い師を志す人たちにとっても魅力的で、人気が高い占術であることから、情報交換が活発に行われており、鑑定の質も全体的に高いといえます。
西洋占星術で占うことによって得られるメリットを、簡単にまとめました。
- 自分の強みや向いている分野がわかる
- 自分や相手の特徴を知ることで、人間関係が円滑になる
- 気になる人との相性がわかる
- 壁にぶつかったときの乗り越え方がわかる
- 苦手なことを避けられる
- 未来の大まかな流れ・目標がわかる
- 結婚生活で重視していることがわかる
自分が持って生まれた資質や、今後の人生の指針となるようなヒントが得られるのは、西洋占星術の大きな強みといえます。
自分自身を知り、未来をよりよいものに変えていきたいときは、西洋占星術をぜひとも活用してください。
電話占いで西洋占星術を試すなら「絆~kizuna~」がおすすめ
かつては対面占いが主流だった西洋占星術ですが、時代の流れと共にその鑑定スタイルも変わりつつあります。
スマホが世の中に普及してからは、『電話占い』と呼ばれるサービスの人気も、急速に高まっているようです。時間や場所を選ばずに、いつでも占い師に悩みを相談できるというのは、やはり大きなメリットといえます。
電話占いの詳細については、以下の記事でも紹介していますので、是非、参考にしてください。
電話占い「絆~kizuna~」には、西洋占星術が得意な占い師が多く在籍しています。
電話占いで西洋占星術を行う手順は、基本的に対面占いとさほど変わりません。生年月日や生まれた場所を占い師に伝えれば、ホロスコープで素早く的確に鑑定してくれます。
「絆~kizuna~」のサイトから、占い師のプロフィール情報や口コミなどを確認できますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は西洋占星術とは何かについて、基礎知識を交えながら、できるだけ簡単にご紹介しました。
西洋占星術は、長い歴史とともに育まれた人類の知恵の結晶です。知ろうとすればするほど奥が深いので、今回の記事ではとても全てをお伝えすることができません。
ホロスコープや12星座、あるいは、天体のもつ意味に興味を持たれた方は、是非とも西洋占星術の世界に足を踏み入れてください。
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