龍神にまつわること
執筆した占い師:呂香先生
更新日:2024年5月18日
皆さんもご存じの通り、今年は辰年です。
十二支の5番目の干支である『辰』は十二支の中の空想の動物、私が真っ先に思い出すのは、まんが日本昔話のオープニングに出てきます。
でんでん太鼓を持った子供が龍の背中に乗っているシーン…懐かしい思いで、あれはなんていう物語なのだろうと調べてみました。
これは、昔話ではなく長野県のある地域に伝わる民話と日本各地の民話を組み合わせたものがもとになっていたようです。
一般的には辰は『タツ』や『リュウ』と呼ばれています。
私は数年前、タツノオトシゴと龍の出てくる夢をみましたが、今年は龍神様とのご縁が強くなっていることを感じます。今月も八大龍王神社へご縁があり、お礼を伝えに行く予定です。
龍神さまとはどんな存在なの?
龍神様は水をつかさどる神様。エネルギー体であり神様の仲間で、古来から日本や中国、インドなど東洋の国々で信仰されていたそうです。
中国での龍は伝説にもでてくる最も神聖な霊獣のことだそうです。特に水、降雨、台風、洪水を制御する縁起の良い力を象徴しているようです、さらに風水では富や権力、幸運の象徴でもあり、中国語では実力や気品のある人々は龍に喩えられているようです。
そして、BC17世紀ごろの甲骨文字にはすでに「龍」の文字があるそうなので、今の字とは違いますが、かなり昔からイメージ化されていたようですね。
私は、中国に行ったことはありませんが、たくさんの龍の像や装飾があるようなので、何かご利益が得られそうです(^^♪。
日本での龍は古代の中国に発する想像上の動物でありその観念や造形は日本にも伝播したようですね。昔から日本列島は龍の形をしているというお話しをよく聞きます。
北海道を頭にする登り龍、そして、九州を頭にする下り龍に見えるようです。
日本で有名な八大龍王について
最近まで八大龍王神社にはご縁がなかったので、私は存在すら知りませんでした。
八大龍王とは仏教の経典『法華経』の中に登場する龍族の八人の王のことをいいます。
彼らは雨や水を司る存在とされています。この八大龍王は八つの種族の御法善神、天龍八部衆の中で龍部をまとめる八人の王様です。
お釈迦様が説法を行ったときに聴衆として参加し、『妙法蓮華経序品第一』に名前が羅列しており、観音菩薩を守護する存在となりました。
参考画像:説法する摩睺羅伽(背後には観音菩薩)。幕末の本の挿絵
天龍八部衆とは仏法を守護する八尊の護法善神です。
天部(てんぶ) | 梵天王と帝釈天を中心とする |
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龍部(りゅうぶ) | 龍が中心 |
夜叉部(やしゃぶ) | 梵天が作った水を守る神、死者の魂を吸う悪鬼など |
乾闥婆部(けんだつばぶ) | 香りを食べ、神々の飲料を守護する音楽神 |
阿修羅部(あしゅらぶ) | 阿修羅王を中心とした、修羅界の戦闘神たち |
迦楼羅部(かるらぶ) | 頭が鳥で体が人、魔龍を食べる(払う) |
緊那羅部(きんならぶ) | 人間にも畜生にも属さない、半人半獣の音楽神 |
魔睺羅伽部(まごらかぶ) | 頭が蛇で体が人間の音楽神で神殿や祠の守護神 |
八大龍王の起源はインドにあり?
もともと八大龍王はインドから伝わったもの、この龍王とは『ナーガラージャ』、ナーガは『蛇』、ラージャは『王』を表します。龍ではなくて蛇?
この『ナーガ』はインドの神話に登場する蛇神の一族…単なる蛇ではなく、インドに生息するコブラが神様的存在になったとのことです。
そのナーガを治める蛇神の王が『ナーガラーシャ』なのです。
釈迦を守護した存在として仏教に取り込まれた結果『仏法の守護神』とされたようです。
その後は中国にナーガが伝わりましたが、中国にはコブラが存在せず漢訳経典において龍と翻訳され、中国に元来あった龍信仰と習合したのです。
八大龍王をさらに詳しく解説
それでは八大龍王を一人ずつ見てみましょう
その1.難蛇龍王(なんだりゅうおう) | 幸せをもたらす竜王 雨乞いの神として崇められている |
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その2.跋難蛇龍王(ばつなんだりゅうおう) | 難蛇竜王の弟 飢饉が起きるのを防ぐ |
その3.娑伽羅龍王(しゃからりゅうおう) | 大海という意味を持つ、海にすみ水を支配する |
その4.和修吉龍王(わしゅきつりゅうおう) | 九頭竜として仏教と神道を守護する神 密教では雨乞いの神 |
その5.徳叉迦龍王(とくしゃかりゅうおう) | 最強の毒をもつ龍王 |
その6.阿那婆達多龍王(あなばだったりゅうおう) | 最も徳の高い龍王 |
その7.摩那斯龍王(まなしりゅうおう) | 降雨を司る。身をもって居城を守ったという |
その8.優鉢羅龍王(うはつらりゅうおう) | 雨風や豊穣をもたらす |
八大龍王は日本の神道と仏教の思想が交わる『神仏習合』を経てまつられています。
龍は水と関わりが強いので神社やお寺の手水舎には龍の装飾があしらわれていることが多いですね。私が参拝している神社にもあります。
2月の神社の祭事は前日が大雨、次の日も雨が降る予定でした。宮司さんが八大龍王に祭事の時に雨を止ませてほしいことをお願いしたと言っていました。
外での祭事中のみ見事に雨が止み、無事に祭事を行うことができました。
八大龍王は基本的には水を司る神ですが、場所によっては、勝負や成功のご利益がある神社もあるようですね。
風水の世界から見た龍神さま
では風水の世界から少しだけ見てみましょう。
風水には『気』という概念があります。この『気』とは宇宙から与えられた自然界のエネルギー、形がなく目に見えないもの、心や体の根源を意味していたようです。
言い方を変えると人も自然界の一部として捉えているようです。
この気の通り道を上空から見て、龍の背中に似ていることから『龍脈』と呼ばれており、そうして運ばれてきた良い『気』が集積する場所を『龍穴』といい、最強のパワースポットであり龍神様が棲むと言われています。
パワースポットですが、多くの方が言っているパワースポットに行ってみて、良い気が感じられるのか感じられないのか自身の感覚で感じ取ってみてください。
みなさんも、辰年に龍神さまとの繋がりを感じてみてくださいね。
▼呂香先生の前回の記事はこちら▼
心のブレーキを外すと人生が上手くいく
このコラム記事を書いたのは、「電話占い絆~kizuna~」占い鑑定士の呂香先生です。
呂香先生ろこ
鑑定歴 | 5年以上 |
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得意な占術 | 霊感、チャネリング、スピリチュアルタロット、オラクルカード、スピリチュアルカウンセリング、エネルギーヒーリング |
実績 | サロンでカウンセリングと占いをさせていただいておりました。 |
得意な相談内容 | 恋愛全般、お相手の気持ち、人間関係など ※ギャンブルや試験の合否、失せもの、生死に関する事はお断りさせて頂いております。 |
呂香先生よりご挨拶
コラムを最後まで読んで頂けた事に感謝いたします。
電話占いに興味がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。
霊感とチャネリングで高次からのメッセージをお伝えし、お一人ひとりと向き合い誠実に鑑定をさせて頂きます。
お客様から頂いた口コミ
女性60代
短時間で、私の悩みを的確にまとめて寄り添いながら説明してくださり本当にありがとうございました。頭では.理解しているつもりですが、先生に具体的な言葉で言われて納得できました。私は、誤解を受けやすく、不器用な人間なので要領のいい人に上手く利用されてきたと思います。仕事人間だったので、友達も少なく.趣味もとくにありません。先生の相談対応は、今までの先生のなかで一番丁寧な対応だったと思います。先生からもメッセージがいただけると嬉しいです。先生もお体をご自愛されながら悩める方々の灯でいてください。
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