「ルーン占い」とは?神秘の文字が教えてくれる「未来への導き」
執筆した占い師:月乃羽美先生
更新日:2025年11月6日
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
電話占い絆所属の鑑定士・月乃羽美です。
今回は、私が日々の占いでも使用している「ルーン」についてお話したいと思います。
もしかすると、「ルーン占いって何?」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんので、できるだけ分かりやすく解説しますね。
ルーンとは何か?
ルーンとは、古代北欧を中心に使用されていた文字の一種で、もともとは「秘密」「神秘」という意味があります。
参考画像:The runes of the Elder Futhark are painted on little flat stones. Length of the stones: 3.5 centimetres (Kaunan rune) to 6.5 centimetres (Mannaz rune). The rune stones were made in Desenzano del Garda, Italy, in August 2017. by Runologe is licensed under CC BY-SA 4.0 ルーン文字
ルーン文字は紀元前2世紀頃に古代ゲルマン民族の言語から誕生したとされ、現在のアルファベットのように、日常的な用途でも使用されていました。
同時に、ルーン文字にはそれぞれ象徴的な意味が込められており、「神々のパワーが宿る文字」とも考えられてきました。
ルーンは北欧神話で有名な主神オーディン(ゲルマン人が広く信仰した神)とも深いつながりがあります。
言い伝えによれば、オーディンは世界樹ユグドラシルに自らを逆さに吊るし、9日間耐え抜いたことで、ルーン文字を発見したとされています。
参考画像:Odin sacrifices himself to himself by hanging from the world tree Yggdrasil (which is inhabited by various creatures), as attested in Hávamál. Image appears as an illustration for Hávamál. No caption or title given in work. 世界樹ユグドラシルに自らを吊るすオーディン
この言い伝えから、オーディンは「ルーンを司る神」とも言われています。
ウェイト版のタロットカードに描かれている「吊るされた男」のモデルも、実はオーディンだという説があります。
参考画像:The Hanged Man—“Pam-A” tarot card from the Rider–Waite Tarot deck. 吊るされた男
こういった背景から、ルーン文字は「神々や宇宙の根元とつながる神秘文字」として扱われ、占い・神託・病気治癒など、幅広い場面で用いられていました。
ルーン文字に見る「不遇の歴史」
オーディンの自己犠牲的な行為によって発見されたとされる神秘のルーン文字。
ですが、過去には宗教的、あるいは政治的な理由により封印されていた時代もあるのです。
一体どのような歴史的背景があるのか、詳しく解説していきますね。
キリスト教の拡大と「異端視」の始まり
歴史研究の中で諸説ありますが、キリスト教が広く浸透した中世ヨーロッパではラテン文字の導入に伴い、ルーン文字を「異教の文化」とみなすようになりました。
ルーン文字の使用は制限され、関連書物などはたびたび大量処分の対象になったといわれています。
この影響によるものか、ルーン関連の資料は驚くほど少なく、歴史の空白が多いのも、ルーンが「神秘的」と呼ばれ続ける理由のひとつかもしれません。
「魔女狩り」とルーン文字の封印
中世ヨーロッパでは「魔女狩り」が横行し、魔術や呪具といった類のものが厳しく取り締まられました。
参考画像:Examination of a Witch – Tompkins Matteson 魔女裁判の様子
この社会的な風潮が、ルーン文字にとって「不遇の歴史」を生む決定打となったかもしれません。というのも、ルーン文字はゲルマン宗教に由来する「ルーン魔術」とも密接な繋がりがあったからです。
本来は「神々との交信」に用いられていたルーン文字ですが、宗教的に異端とみなされた文化の象徴でもあることから、迫害の対象とされました。
ルーン使いの占い師が世間から危険視され、魔女裁判にかけられたことも、ひょっとするとあるかもしれません。
20世紀に起きたルーン文字の「政治利用」
時代が変わり、19世紀になるとヨーロッパではオカルトブームが起こりました。
この流れの中で、古代の神秘思想や秘儀が再び脚光を浴びるようになり、ルーン魔術に対する評価も、次第に見直されていきました。
ですが、20世紀前半 、ルーン文字に対するポジティブな評価は、またしても大きく揺らぐことになります。
1930年代から第二次大戦期にかけて、ナチス親衛隊がルーン文字を政治的シンボルとして利用したからです。
例えば、ナチス親衛隊のロゴマークは、ルーン文字でいうところの「シゲル(ソウィロ)」を二つ並べたデザインになっています。
参考画像:Flag of the Schutzstaffel (SS) ルーン文字を重ね合わせたナチス親衛隊のロゴマーク
このような経緯から、特に第二次世界大戦後のヨーロッパでは、ルーン文字が敬遠されるようになりました。
このようにしてルーン文字は、「宗教的迫害 → 魔女狩り → ナチスの政治利用」といった複数の歴史的苦難を重ねながら、本来の姿から大きくかけ離れたイメージを背負うこととなりました。
現代カルチャーで再び注目され始めたルーン
ルーン文字は、歴史の大きなうねりの中で、誤解されてきた過去があります。
ですが、現代においては、ルーン文字の神秘的な側面が、再び注目を集めているのです。
スピリチュアル界に限らず、映画やアニメ、あるいはファッションなどといった幅広い分野において、ポップカルチャー的なアイコンとして自然に扱われることが増えてきました。
映画・漫画作品に息づくルーン文字
ここでは、映画や漫画などといった現代カルチャーにおいて、ルーン文字が使用されている例を、いくつかご紹介したいと思います。
| 映画タイトル | 詳細 |
|---|---|
| 『ミッドナイトサマー(2019年)』 | 2019年のホラー映画。儀式のシーンをはじめ、幅広い場面でルーン文字が使用されていました。(私は怖くて最後まで見ることができませんでした。) |
| 『ラスト・ウィッチ・ハンター(2015年)』 | 魔女ハンターを主人公にしたファンタジー映画。ルーン文字が刻まれた武器や道具が登場します。 |
| 『アナと雪の女王(2013年)』 | 日本でも大ヒットしたディズニー映画。北欧神話を意識したのか、映画中の古い書物にルーン文字らしきものが書かれていると指摘されています。 |
映画以外に目を向けると、大人気漫画「ONE PIECE」に登場するポーネグリフという石碑に刻まれた文字の元ネタも、ルーン文字ではないかと考察されています。
ヨーロッパには「ルーン石碑」が数多く存在しますので、それをモデルにしたのかもしれませんね。
参考画像:Runestone U 240, Vallentuna. This is a picture of an archaeological site or a monument in Sweden, number Vallentuna 257:1 in the RAÄ Fornsök database. by Berig is licensed under CC BY 2.5 ルーン石碑
現代のルーン占いとは?
少し話が横道にそれてしまいましたが、ここから本題の「ルーン占い」について解説していきますね。
「ルーンは特別な人だけが扱える秘密の道具」と考える方も、中にはいらっしゃるかもしれませんが、本来はもっと素朴で、「生活と隣り合わせの神託」と呼ぶ方がしっくりきます。
「Yes」か「No」かで答えを導き出すことも可能ですので、心のモヤモヤをハッキリさせたい方は、ルーンに導いてもらうことでHAPPYな未来へと進んでいけるかと思いますよ。
ルーン占いは「卜術」に分類される占術
ルーン占いは「卜術(ぼくじゅつ)」と呼ばれる占術に属します。
ルーンカードやルーンストーンなどを用いて、偶然導き出された結果から運命を読み解く占術です。
ルーン占いの他には、タロット占いや東洋の易術なども卜術の一種です。
生年月日や出生地をもとに、持って生まれた資質などを読み解く「命術(めいじゅつ)」とは違い、「今この瞬間」 に引き出されたエネルギーが、そのまま鑑定結果に反映されます。
「今の自分はどの方向に進めば良いのか?」「目の前の悩みをどうすれば解消できるのか?」
こういった「短期的な未来(1週間から長くても1か月程度)」や「心の流れ」を映し出すのに適した占術といえます。
ルーン占いのやり方
ルーン占いでは、カードを引いたり、石や木片を投じる「ルーンキャスト」を行うことで、その瞬間に立ち上がったエネルギーの流れを読み解いていきます。
- ルーンカードの場合
- カードをシャッフルしながら問いかけ、直感的に気になる1枚を引きます。
- ルーンストーンの場合
- 石や木片を袋に入れたまま問いかけ、「今だ」と感じた瞬間にひとつ取り出します。必要に応じて、取り出した石をそっと落として配置を読む「ルーンキャスト」を行う場合もあります。
自然の流れに逆らわず、ルーンに身を委ねることで、鮮度の高いメッセージが現れやすくなります。
ルーン占いでわかること
ルーン占いは「いま起きつつある運命的な流れ」や「人の心の微細な動き」をあぶり出すのが得意な占術です。
どんなことが占えるのか例を挙げると、概ね以下の通りとなります。
- 1週間~1か月の内に起こり得る出来事
- お相手の気持ちや心境の変化
- 気になる人との相性や今現在の関係性
- 自分でも気づいていない深層心理
- 恋愛・仕事・友達付き合いなどといった人間関係の悩み
- より良い未来へ進むための具体的なヒント
持って生まれた「宿命」は変えられませんが、「運命」は変えることができます。
今この瞬間、どの方向に進めば明るい未来へと続く運命の扉を開けやすくなるのか、その「道筋」を照らし出してくれるのがルーン占い、というふうに捉えていただくと、とても分かりやすいと思います。
ルーンは「宇宙との繋がり」を実感させてくれるツール
ここまで、ルーンの歴史的背景や、実際の占いでどのように活用されているのかについてお話させていただきました。
ルーン文字については、今回の記事で語りつくせない部分がとても多く、いまだに解明されていない謎も残っています。それゆえに、神秘的で魅力あふれる文字です。
宇宙との繋がりを実感させてくれる貴重なツールでもありますので、気になる方はぜひルーン文字にふれてみてくださいね。
▼月乃羽美先生の前回の記事はこちら▼
【運気を高める方法】運が良い人の共通点と習慣をご紹介
▼月乃羽美先生のインタビュー記事はこちら▼
「月乃羽美先生」ってどんな人?電話占い絆所属の占い師に直接インタビュー!
このコラム記事を書いたのは、「電話占い絆~kizuna~」占い鑑定士の月乃羽美先生です。
月乃羽美先生つきのうみ
| 鑑定歴 | 11年以上 |
|---|---|
| 得意な占術 | 霊感、霊視、霊聴、オーラ、タロット、エンジェルカード、エンジェルヒーリング、風水、夢占い |
| 実績 | 対面鑑定、電話鑑定、メール鑑定。 これまで電話鑑定、メール鑑定では、多数のお客様に信頼を得ています。 特に霊視は、霊力の強い守護霊様に導かれていて、お客様には、よくわかると好評です |
| 得意な相談内容 | 恋愛、片想い、復縁、不倫、夫婦問題、子育て、お仕事、心の悩み、人間関係、運気アップ |
月乃羽美先生よりご挨拶
今回のコラムはいかがでしたか?
コラムの内容などについて、何かご相談ごとがあれば、いつでも電話占い鑑定をご依頼くださいね!
今回お伝えしたことが、あなたのお役に立てば幸いです。
もしよろしければ、次回のコラムもご覧になってくださいね。
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