【人生を180度変える幸せメソッド④ :最終回】「生きづらさ」の原点にどう向き合う?
執筆した占い師:M.MIDORI先生
更新日:2023年5月26日
こんにちは、M.MIDORIです。
2023年も早いもので、折り返し地点に差し掛かろうとしていますが、皆様は元気でお過ごしでしょうか?
複数回に渡ってお届けしてきた「あなたの人生を180度変える幸せメソッド」は、今回をもちまして、ひとまず最終回とさせていただきます。ここまでお読みいただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
最終回のテーマは「生きづらさの原点と向き合うことで、人生を180度変えるメソッド」です。
興味のある方は是非、最後までお付き合い頂けますと幸いです…。
「生きづらさ」はどこからくるのか?
「物事が上手くいかないとき、ほとんどは、その人自身の考え方や生活習慣に原因がある」という事を、前回のコラムでお伝えしました。
ですが、そもそも論として「生きづらさに直結するような考え方」は一体どこからくるのでしょうか?これより詳しく説明していきます。
生きづらさを抱えている人に共通する傾向
2018年、滋賀県で痛ましい事件が起きました。
滋賀医科大学看護学科に通う31歳の女子大生が、度重なる教育虐待に耐えかねて、実の母親を手にかけてしまったのです。
彼女は幼少期より親から医者になることを強く望まれ、入浴中まで母親に監視されながら、厳しい教育を受けて育ちましたが、医学部医学科にはなかなか合格できませんでした。
実に9浪した末に、ようやく滋賀医科大学医学部看護学科に合格することができましたが、助産師課程への進級試験で不合格となってしまい、このことに母親が激怒した際に、心の糸が切れてしまったといいます。
彼女は周囲に助けを求めるべき状況だったにも関わらず、そのこと自体に気付いていませんでした。
不思議に思うかもしれませんが、実を言うとこれは、生きづらさを抱えている多くの人に見られる傾向なのです。
結果的に自分自身が苦しむことになると分かっていても、他人に助けを求めることができません。
人のためになら自己犠牲をいとわず頑張れるのに、なぜか、自分自身のことになると無気力です。
自分が幸せになることに罪悪感があり、不幸な道をあえて選んでしまいます。まさに依存症のような状態で、そこから抜け出すのが難しいのです。
なぜ不幸な道をあえて選んでしまうのか?
程度の差こそあれ、人間は基本的に自分の幸せを追い求める生き物です。明確な理由もなく、あえて不幸な道を選択するということは、心の奥底にある無意識の領域で、何かしらの問題が発生している可能性が高いと言えます。
「幸せを選ばないという生き方」は、無意識の問題が招いた結果であって、自分自身の意思ではないということに気付けるかどうかが重要になってきます。
前回のコラムでは「認知行動療法」についても解説しましたが、精神的な問題や生きづらさを抱えている人が、このような心理療法を試しても状況が改善されない場合、心の奥底にある非常に強力な「信念」が邪魔をしているかもしれません。
認知行動療法は、浅いレベルの認知である「自動思考」を改善する治療法であって、そこからさらに深いレベルの認知が問題を抱えているとなると、対応が難しいのです。
そこで、認知行動療法をさらに発展させた統合的心理療法が「スキーマ療法」です。
深い心の傷を癒す「スキーマ療法」とは?
アメリカの心理学者であるジェフリー・E・ヤングが1990年代に確立した「スキーマ療法」は、心理臨床の現場で「非常に治療が難しい」と言われているパーソナリティ障害などにも有効な治療法だと言われています。
認知行動療法などでは効果を示さない深いレベルの心の傷や苦しみを解消する統合的心理療法なのです。
「スキーマ」とは何か
心理学の世界における「スキーマ」とは、私たちの認知に影響を及ぼすような、心の奥底にある「思い込み」または「信念」を意味します。
前回のコラムでご紹介した「自動思考」が、何らかの出来事と連動して咄嗟(とっさ)に脳裏に浮かぶイメージだとするならば、「スキーマ」はまさに自動思考の原点とも言えます。
その正体は、過去の体験などによって体に染みついた「中核信念(コア・ビリーフ)」です。
スキーマは、その人の価値観を決定づける原点でもあり、その部分に焦点を当てていくことで、生きづらさを改善するのがスキーマ療法の目的です。
スキーマはどのようにして形成されるのか
人は皆、特定の「もの」や「出来事」に対して、自分だけのスキーマがあり、スキーマの多くは幼少期に形成されます。
悲劇的な出来事や虐待に対する恐怖、そして、親の愛情不足による満たされない思い…。こういった記憶が後々、社会に出た後の人間関係において、自己敗北的な感情となって現れるのです。
このような認知パターンは「早期不適応スキーマ」と呼ばれています。
要するに、親子関係に問題があったり、不安定な環境で育った子どもは、マイナスの感情を背負ったまま大人になり、日々の暮らしや生き方そのものに多大な影響を受けてしまうということです。
ネガティブなスキーマを手放すには?
この記事をお読みいただいている皆様に誤解を与えてはいけないので、この点は強調したいと思いますが、スキーマ自体は必ずしも悪いものではありません。
ポジティブ思考につながりやすいスキーマもあれば、ネガティブ思考につながりやすいスキーマもあるということを、大前提として認識しておく必要があります。
人としての信念を貫くべき時も当然あるでしょうし、人生をより良いものにするために、ポジティブな意味でのスキーマはむしろ必要不可欠です。
逆に言えば、この大前提を正しく理解することで、「生きづらさ」を解消するための答えは必然的に導き出されます。
自分自身のスキーマから、早期不適応スキーマに分類されるようなネガティブな側面だけを手放せばいいのです。
重要なのは自分自身のスキーマを知る事
ネガティブなスキーマを手放すには、いまある悩みや思考を一度肯定し、その悩みの背景に何があるのかついて深く考えてみることが必要です。
そして、自分なりに導き出した結論を、はっきりと言語化できるまで繰り返し繰り返し何度も掘り下げていけば、自分自身のスキーマを知る事ができるでしょう。
スキーマ療法であれば、「治療的再養育法」と呼ばれる方法を用いて、相談者の心を育て直します。このとき、信頼関係を築いたカウンセラーが親の役割を果たし、本物の親子のような優しい関係性を構築しながら、徐々に心の在り方に変化をもたらすといいます。残念ながら、これができるカウンセラーの数が少ないというのが今の日本の現状です。
幸せメソッドのベースとなる考え方は、自己受容を深めながら、幼少期に染みついたネガティブなスキーマを手放し、健康的なスキーマで上書きしていくことです。
このことを念頭に置いた上で、「あなたの人生を180度変える幸せメソッド」と題してここまでお伝えしてきたコラムを参考に、皆さまが人生を少しでも良い方向に変えていくきっかけとなれば、私も嬉しく思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
漠然とした不安に苛まれながら、生きづらさを抱えている多くの方へ、私が考える「幸せメソッド」をお伝えしてきました。
このコラムをヒントに、皆さま一人一人が自分なりの幸せメソッドを確立していただけたら、これ以上の喜びはありません。
それでは、今回のコラムはこのあたりで失礼致します。
M.MIDORIでした。
▼M.MIDORI先生「あなたの人生を180度変える幸せメソッド」に関する記事はこちら▼
【人生を180度変える幸せメソッド ③】「認知の歪み」とどう向き合う?
【人生を180度変える幸せメソッド ②】自分の「ペルソナ」や「シャドウ」とどう向き合う?
【人生を180度変える幸せメソッド】自分の承認欲求とどう向き合う?
▼M.MIDORI先生のインタビューはこちら▼
占い師インタビュー:M.MIDORI先生
このコラム記事を書いたのは、「電話占い絆~kizuna~」占い鑑定士のM.MIDORI先生です。
M.MIDORI先生ミドリ
鑑定歴 | 10年以上 |
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得意な占術 | 霊感タロット・未来予知・四柱推命・シンクロニシテイ・スピリチュアルリーディング.数理学.基礎心理学 |
実績 | 鑑定が終わった後で、「心が楽になりました、また頑張っていけそうです」と前向きになられ、 嬉しいお声をたくさん頂き逆に私がいつも力を頂いています。 メールでも嬉しいお言葉を多数頂いています。ほんとうに感謝でいっぱいです。 |
得意な相談内容 | 恋愛成就・復縁・不倫・浮気・結婚・離婚・片思い・相手の気持ち・仕事・適職・転職・習い事の選択・人間関係・嫁、姑問題・夫婦問題・子供の悩み・親子の問題・自分の弱点の対処法など・金運・開運 (生死にかかわる内容やお子様の出産前の性別。ギャンブル、受験や資格の合否などはお応えできませんのでご了承ください。 |
M.MIDORI先生よりご挨拶
コラムを最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「あなたの人生を180度変える幸せメソッド」を最後までお読みいただけた事に、心の底から感謝申し上げます。
スキーマ療法について興味がある方は、関連書籍なども是非一度手に取っていただけると、新たな発見がたくさんあると思います。
私のアドバイスが必要でしたら、お気軽に電話占い鑑定をご利用くださいね!
M.MIDORIでした…
お客様から頂いた口コミ
女性40代
初鑑定でしたが、彼の性格もすごく当たっていてびっくりしました。
的確に今後どうすればいいのかを教えていただけて迷いの気持ちもふっきれました。
位心地良くなるような2人になるように話し合っていきたいと思います。
ありがとうございました。