節分の由来と過ごし方

2025年の節分の日は、2月2日ですね。

節分には『季節を分ける』という意味があり、邪気を払って無病息災を願う行事です。

季節を分けるというのは、春が始まる前の日、つまり冬と春を分ける日だけを節分と呼ぶようになりました。

旧暦の立春が新年であったため、その前の日に邪気を払う目的で始まったのが節分の由来とされており、現在の大晦日のような日であったと言われています。

節分で豆まきを行う本当の意味は？

節分の豆まきは、季節の変わり目に起こりがちな病気や災害を鬼に見立て、それを追い払う儀式です。

中国の宮廷で大晦日に行われていた『追儺（ついな）』という鬼払いの儀式が広まったものなのです。
※追儺は奈良時代に伝わったそうです。

昔から節分は厄を払い新年の幸せを願う行事が日本各地で行われ、現在も大切にされています。

最近では、コンビニなどでも、恵方巻や節分にちなんだものをたくさんラインナップされていますね。

そのおかげもあり、自然と節分という行事を感じることができます。

節分に邪気を払うのはなぜ？

節分の豆まきは、季節の分かれ目に邪気である鬼が忍び込むため、それを追い払うために行いました。

使用される大豆は、五穀の中でも穀霊が宿るとされ、無病息災を祈る意味も含まれています。

また、豆は『魔を滅する』に通じるので、現在でも「鬼は外、福は内」と邪気の鬼を払い、福を呼ぶのが豆まきの掛け声となっています。

この、魔滅（鬼を滅する）は京都の鞍馬に鬼が出たとき、毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけたところ、鬼を退治できたという話が残っており、『魔の目』に豆を投げつけて『魔を滅する』に通じることが豆まきの由来だそうです。

民間に定着したのは室町時代以降のようですね。

節分でいう鬼とは？

節分の鬼は仏教の『五蓋』の教えに基づいており、赤鬼、青鬼、緑鬼、黒鬼、黄鬼の五色に分けられています。

それぞれの鬼は、人間の『煩脳』を表しており、鬼に豆をまくことで煩悩を追い払う意味があります。

心穏やかに過ごすには、この煩悩を外しなさいという教えからきているようです。

正しい豆まきの作法は？

ここでは、正しい豆まきの作法についてご紹介します。

1．豆はお供えをする

霊力が宿った『福豆』なので、豆まきの開始までは神棚にお供えしておきましょう。

神棚がないときには高いところにおいておきましょう。

2．家族全員で実施（豆まき）する

3．豆まきの時間は夜

鬼は夜に訪れると考えられています

4．奥の部屋からまいていく

窓やドアの外に向かって『鬼は外』とまいていきます。

まいたらすぐにドアや窓を閉めて、鬼が入ってこないようし、室内に向かって『福は内』とまきましょう。

最後は玄関で行います。

5．年齢の数と同じだけ豆を食べましょう

年齢＋１が目安です。数え年で数えて食べましょう。

恵方巻とは？由来や食べ方などを解説

ここからは、節分と密接な関係がある縁起物として有名な「恵方巻」いついて解説します。

恵方巻は1900年代後半頃から全国に広まったといわれているため、その由来などは、意外に知られていないかもしれません。

興味のある方は、ぜひ参考にしてくださいね。

恵方巻の由来は？

恵方巻の由来は諸説あるようです。

まず1つ目は戦国時代の武将が、節分の日に巻き寿司を丸かぶりして出陣したところ、戦に勝利した説。

2つ目は商売繁盛・無病息災・家庭円満などを願って食べられるようになったという説。

3つ目は花街の遊びが恵方巻の起源という説。

以上のような説があるようですね。

2025年の恵方は？

今年の恵方巻の向きは、『西南西やや西』です。

この方角に向かって恵方巻を食べることで家庭運や健康運が高まるとされています。

恵方とは、その年の福徳を司る歳徳神（としとくじん）のいる方角になります。

恵方巻の具材は？

恵方巻の具材は、七福神にあやかり７種類であることが多いようです。

この具材を巻き込むので、『福を巻き込む』ということで、巻き寿司になったといわれています。

一般的には、ウナギやあなご、えび、かんぴょう、しいたけ、きゅうり、だし巻き卵、桜でんぶ．．．

この具材にも意味があるようです

定番以外の具材には、マグロやサーモン、エビフライやカニカマ、アボガドなど、魚介類や洋風のものなど多くの世代に好まれています。

ちなみに私はまだ、一度も恵方巻を食べたことがないので、今年こそは挑戦してみようと思います。

恵方巻の食べ方は？

恵方とは歳徳神の方角、切らずに食べることで縁を切らないという意味があります。

しゃべると運が逃げてしまうので、食べ終わるまでしゃべってはいけません。

節分は一年の運気を決める大切な日！

以上、節分の由来から過ごし方までを書いていますが、節分の次の日は立春です。

2月3日からの一年の運気を決める大切な日…この日は特にネガティブ感情に捉われず心がけて過ごしましょう。

▼呂香先生の前回の記事はこちら▼

【幸運を引き寄せる秘訣】2025年はアファメーションでポジティブ宣言！！